12月26日
"ホテルのボーイだけでなく、目覚まし時計でさえも、
自分よりはるかに優れた人間を目覚めさせることができるように、
はるかに才能もなく、はるかに善良でもない人間でさえも、
彼自身よりも優れた素質を持った人を教育できるのです。
しかしここではっきりさせておく必要があるのは、
すべての知的な事柄に関しては、教師が成長する子どもよりも
優れている必要はありませんが、けれども意志の育成に関しては、
今この観点から見ても、出来る限りの努力を重ねて私たち自身が
善良であろうと努力しなければならないということです。
生徒は私たち自身よりももっと優れた存在になり得ますが、
もし私たちの教育に、言語教育という別の種類の教育が、
世間からあるいは他の人間から与えられなければ、
その子はきっとそのような存在にはなり得ないでしょう。
前にも申し上げたように、言語の中にはある種の精霊が宿っています。
その言語の霊は天才的だ、と私はもうしました。
この霊は私たち自身よりもはるかに才能があります。
言語がその霊をどのように宿しているかを見れば、
私たちは多くを学ぶことができます。"
<<教育の基礎としての一般人間学>>
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