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3月8日/明日が待ち遠しくなる授業ができたら成功
"未知のこと、またはよく知らないことの効果を
過小評価してはなりません。
よく知らないことの感情に及ぼす作用は
非常に大きいのです。
子どもに一時間いろいろなことを教えたあとで、
最後に、「明日はこういうことをやろうと思う」と言うのです。
それがどういうことか、子どもは知らなくてもいいのです。
何か未知のものに期待が寄せられればいいのです。
そういう期待感は持続します。
そしてこの次に習うことを、
知りたいと思うようになります。
たとえばはじめに四角形について教えたとします。
まだ三角形についても教えていません。
そういう時こう言うのです、
「あしたは三角形のことをやろうね」。
子どもは三角形のことをよく知りません。
子どもにとっては未知の内容です。
しかし未知なるが故に、
未知であることが子どもの心に
一瞬の緊張感を呼び起こすのです。
次の日の授業が待ち遠しい、と思えたとしたら、
それだけでも、授業全体に大きな効果を及ぼします。
まだ学んでいないことをうまく利用して、
子どもが楽しんで全体の見通しをもてるようにするのです。
こういうことに無関心であってはなりません。"
<<十四歳からのシュタイナー教育>>
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