見出し画像

子宮内膜症の治療体験記④〜痛みの我慢と鎮痛剤の怖さから学んだこと〜

黄体ホルモン剤のジェノゲストを服薬し、鎮痛剤のロキソニン使用率が下がると医師に言われていたが、腹痛、腰痛、骨盤痛と痛みと闘う日々で鎮痛剤の使用率はさほど変わらなかった。

鎮痛剤を使用しなければ外出はできない状態、しかし鎮痛剤をこんなに服薬していて良いのかと不安でもあった。

そんな中、彼が住む街への引っ越しに向けて痛みを我慢しながら荷造りを行っていた。痛みで思うような動きができず引っ越し日に間に合わないため、友人が荷造りを手伝いに来てくれた時、お腹の激痛に襲われた。ロキソニンを服薬するが効かず、とにかく横になりうずくまり、痛みが治るのをひたすら待ったが、軽減されず増すばかり、冷や汗が出て呼吸も荒くなり、友人が救急車を呼んでくれて、救急搬送された。
検査しても大きな問題はなく子宮内膜症からの痛み、ディナゲストを服薬開始して2ヶ月しか経っていないため効果の波があるとのことで、痛み止めを点滴し、なんとか治って帰宅。
引っ越し日の2日前の出来事だった。こんな状態で引っ越しできるのかさえ不安だった。

そして、なんとか引っ越しを済まし、引っ越しと共に、以前の病院は遠くなるため引っ越した家から自転車で5分くらいの病院へ転院した。
引っ越し後は荷ほどきが待っていた。彼はお母さんのガン再発で手一杯なため、痛みを我慢し、ロキソニン使いながら行った。とはいえ、とにかく痛みが軽減することはなく鎮痛剤使用率も下がらなかったため、転院先で相談し、漢方薬を補助として活用することになった。もちろん、副作用の不正出血や体温上昇とも付き合っていた。

漢方薬を活用しても痛みはやはり軽減されず、腰にナイフが3本刺さった痛みが常に付きまとい、医師に訴えた。過去に鎮痛剤を使い過ぎて、薬物乱用性頭痛になり頭痛外来で治療経験があるので、このままでは過去と同じようになり大変なことになると訴えたが、痛みを抑えるには鎮痛剤しかなく、大丈夫とのことだった。
すでに外出だけではなく、日常生活にすら支障が出る状態で鎮痛剤なしでは何もできなかった。

そんなある日、自分の不安が的中することになる。
朝から頭痛がきつく、お昼ご飯食べても吐き気で起きてられず、頭はかち割れるほどの痛み、ロキソニンも効かず、嘔吐し、歩くことすらままならない。
さすがに危機を感じ、自ら救急車を呼び、再び救急搬送。検査しても脳の異常はなく、薬物乱用性頭痛とのことで即入院となる。照明すら眩しく目を開けてられず、ご飯も食べられない。クリスマスイブの日だった。

翌日のクリスマス、入院先の医師からは薬物乱用性頭痛と片頭痛と緊張型頭痛が併発しているため、きちんと歩けるまで入院すべきと言われたが、どうしても退院して帰宅したかったので懇願した。
理由は、ガン再発のお母さんを支える彼にクリスマスプレゼントとカードを直接渡すため。コロナ禍で面会ができなかったからだ。
ゆっくりしか歩けず、目も開けられない状態で退院し、帰宅して寝ながらだが、なんとか彼に渡せた。

さて、この2つの救急搬送から学んだことは、黄体ホルモン剤が万能な薬でもなかなか痛みが軽減せず効果が私にとっては一般的ではなかったこと、婦人科の医師は鎮痛剤の怖さを知っていないことだった。

薬物乱用性頭痛の発症を機に、いろいろな治療をすることとなるので、また投稿します。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?