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〜LGBTについて知ろう〜トランスジェンダーとは?性同一性障害との違い


こんにちはTomoです。
本日は、LGBTのなかの Tトランスジェンダーについて紹介します。

トランスジェンダーについて

トランスジェンダー(Transgender)とは、身体の性(Sex)と性自認(心の性:gender identity)に対し、違和感を感じたり、一致していないと思う感覚(性別違和)をもっている人のことを指します。

多くの人は生まれたときの身体の性と性自認(心の性)が一致しており、このような人たちをシスジェンダーといいます。

Point

シス  :「一致している」「同じ側にある」
トランス:「反対の」 「別の側の」 
それぞれラテン語でこのような意味があります。

◆トランスジェンダーの分類◆

MtF(Male to Female)
:生まれた身体の性が男性、性自認が女性の人
FtM(Female to Male)
:生まれた身体の性が女性、性自認が男性の人
MtX(male to X)
:身体の性が男性、性自認を男性・女性のいずれかと    
 は認識していない人(Xジェンダー)
FtX(Female to X)
:身体の性が女性、性自認を男性・女性のいずれかと     
 は認識していない人(Xジェンダー)


LGBTの中のT
LGBは性指向について、Tは性自認についての捉え方の違いを少しずつ理解できてきましたか?

いまいちピンとこない方はこちらの記事も覗いてみてください。


性同一性障害とは

では、性同一性障害とはトランスジェンダーと何が違うのでしょうか?

性同一性障害とは、トランスジェンダーのなかでも性的違和を取り除き、希望する性別で生きるためにホルモン治療や、手術などなんらかの医療行為を受けたいと望む人に対して、精神科医が診断する疾患名のことです。

つまり、トランスジェンダーは性別違和を感じる人たちの総称で、性同一性障害は医療行為を必要とする人のために診断される疾患名のことです。

※現在は性同一性障害という言葉ではなく性別違和という名称を使用する認識が広がっています。

トランスジェンダーのなかでも
手術やホルモン治療などを受けたいと思う人や、服装や髪形などで自分の性を表現できればいい人などの、自己の捉え方や社会との折り合いは様々です。

性同一性障害の治療


性同一性障害の治療は、一般的に
1.精神療法、2.ホルモン療法、3.手術療法(外科的治療)の3つの段階を順番に進めていきます。

ホルモン療法を行うためには、十分な検査や副作用についての理解していることや、年齢は満18歳以上であることなどの条件がありあります。
また、手術療法を行うためには、十分な精神療法およびホルモン療法が行われていることや、年齢は20歳以上であることなどの条件があります。

このように治療を受けるためには様々な条件が
あります。
なぜなら、医療行為は一度開始したら途中でやめることができず、副作用等の体への負担も大きいからです。

このような選択には慎重さが求められており、
日本では医療行為を選択するには、精神科医2名から性同一性障害という診断を受けた後、その選択が適切かどうか専門機関の判定を受ける必要があります。

9割以上が中学生までに性別違和を自覚する


 性別違和は、約9割が中学生までに自覚しており、とくにFtMでは小学校入学までに約7割がすでに性別違和を感じているという報告があります。(岡山県の大学病院ジェンダークリニックを受診した性同一性障害当事者1167人の調査)

性別違和を感じている子供たちは早くて小学生の時点で「性同一性障害」の知識を知りたいと思っており、この時期からセクシャリティに対する知識を学ぶ必要があります。

性別違和に対する治療には様々なリスクがあり慎重に行わなければいけないですが、治療を受けることで、自分らしく居られる性別で生きていけるということになります。
小中学生の時期から性別違和で悩む子どもたちが多いということは、周りの大人たちがしっかりとセクシャリティに対する知識を理解し、みんなでサポートしていく必要があります。

参考書籍
・LGBTQを知っていますか?“みんなと違う”は“ヘン”じゃない
  監)日高 庸晴 著)星野 慎二ほか
・LGBTってなんだろう?からだの性・こころの性・好きになる性
  著)藥師実芳 ほか

最後まで読んでいただきありがとうございます。

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