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読書感想: 悪意

今回の作品

今回の話題は、
読書感想:悪意

今回は、
増田忠則作、
悪意の感想を
書いていきたいと
思います。

本作、
4つの短編から
構成されている
作品なのですが、
どれも基本救われない。

①マグノリア通り、曇り
まずは「マグノリア通り、曇り」に
なります。
この話は凄く現実で、
置こることが
ありそうな
お話でした。
それがなんとも。
集団の中で、
その集団の動向が
正しいかどうかを
判断が鈍ることがあり、
生きていくうえで、
その行動の是非を
自身が判断して、
いかなければ
ならないのかなと思います。

②夜にめざめて
この話は、
これ主人公は、
ニートから
更生しようと
していたのに、
巷で発生して
婦女暴行事件の
犯人として疑われるという
本人悪くないのに。
もっと終りが
まったくもって
スッキリしない。

③復讐の花は枯れない
いじめの話が主体と
なっている話なのですが、
やっぱり被害者は
忘れられないんでしょうね。
しかも、本当にタイトル通り。
復讐は復讐を生むということを
痛感します。

④階段室の女王
この話が、
一番徹頭徹尾、
救いがない。
登場人物が
軽く不快という
ところから
なんとも。
ただ、同時に
思うのが
階段の踊り場を
中心とした
狭い空間で
話を展開するのは
脳内の構造が
違うんだろうなと
思ったりします。

総括して
終始人間の悪意が
見えてくる
作品でした。
現実で
おきそうな
お話でもあるし
現実で
自分に
降りかからないように
しなきゃなと
思ったりしました。




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