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脱炭素社会に向けたGX(グリーントランスフォーメーション)とは

2020年10月、政府は2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにするカーボンニュートラルを宣言し、2030年には温室効果ガス排出量を2013年比で46%削減する目標を立て達成を目指しています。

引用)地球温暖化対策計画の改定について|環境省より

参考: 地球温暖化対策計画(令和3年10月22日閣議決定)|環境省

2022年現在、日本だけでなく世界中で電力の調達費用が高騰しています。特に原油価格の高騰やロシアによるウクライナ侵攻の影響による天然ガスの調達が困難に直面し、急激な転換を求められているような状況です。

GX(グリーントランスフォーメーション)とは

地球温暖化の主だった要因だとされる温室効果ガスの排出を削減することは国としてだけでなく、国際的な潮流として実現に向けて動いていることです。

温室効果ガス排出削減は気候変動を抑制することが目的で、排出削減の対策を取らなかった場合、国連気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の評価報告書によると海面上昇や高潮、洪水・豪雨などの環境リスクが高まると指摘されています。

参考: IPCC 第5次評価報告書の概要 -WG1(自然科学的根拠)-(PDF)

企業における温室効果ガスの排出源である化石燃料や電力の仕様を再生可能エネルギーや脱炭素ガスに転換することで温室効果ガスの排出削減と産業競争力の向上に向けた社会経済の変革を目指すことをGX(グリーントランスフォーメーション)といいます

参考: GXリーグ設立準備公式WEBサイト

GXを要約すると化石燃料をできるだけ使わず、自然(グリーン)に優しいエネルギーの活用をしていくための変革や実現に向けた活動を行うことだと理解してください。

GXが注目されだした理由

まだ聞き慣れない人もいるかも知れませんが、確実に注目をされだしているGX。では、なぜ注目をされだしたのでしょうか。理由は大きく二つ。

  • 新しい資本主義「4つの柱」の1つであること

  • 地球温暖化と化石燃料高騰などのエネルギー政策の急激な転換が必要になりだした

地球環境に関することは上記したGXのところで記載したとおりですが、温暖化で引き起こされる環境破壊による経済損失は無視できないレベルにまで拡大しています。

対策を講じなければ2100年には地球の平均気温は4度前後上昇するとされており、間伐や洪水などの発生リスクが大幅に高まることが懸念されていますので、これに向けた潮流は既に多く報道されているところです。

参考: 脱炭素ポータル|環境省

GXが注目されだした最も大きな要素として考えられるのは、2022年6月に公表された「新しい資本主義のグランドデザイン及び実行計画」の中に「GXへの投資」が記載されていることに他なりません。

その規模も大きく、脱炭素社会実現に向け150兆円以上の投資先導するため「GX経済移行債(仮称)」を先行調達することで民間長期投資を支援することに加え、新たな金融手法を組合せてESG資金を呼び込む「GX実行会議」の新設も検討しています。

参考: 新しい資本主義のグランドデザイン及び実行計画〜人・技術・スタートアップへの投資の実現〜(PDF)|内閣官房

GXリーグ(連盟)で促進を図る

上記してきた通り、GX自体は地球環境を保全することだけにとどまらず、社会経済にも大きな影響を及ぼす要因として注目されだしています。

その動きをさらに加速させるために経済産業省は「GXリーグ」の設立を準備しています。

何の連盟なのかというと、GXの目的である「温室効果ガスの排出削減と経済成長を実現するために行動すること」を産官学で横断的に取り組むのです。

既にGXリーグ設立準備公式WEBサイトにある通り、2022年6月時点で440社もの企業が集まり、行政機関や学術団体などと協力した取り組みがスタートしているのです。

では、なぜ、GXリーグのような連盟を組んでまで取り組まなければならないのでしょうか。

温室効果ガスやカーボンニュートトラルに向けた取り組みやルール作りはEU(欧州)がリードしているとはいえ、まだまだ世界各国の主導権争いをしている状態です。

少しでも将来にルールを遵守する側ではなく、ルールを策定する側に回るために優位な状況を作っておくことは世界経済の中では非常に重要な取り組みだといえ、だからこそ新しい資本主義の重点投資分野に位置づけられているのです。
参考: GXリーグ2022公式note

新潟でんきでは、電気契約だけでなく消費電力の削減(省エネ)や再生可能エネルギーなどの普及推進によって脱炭素社会の実現にも寄与しています。

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