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大阪まで企業訪問に来てくれた静岡の中学生に、地方創生のヒントをお伝えしました

日本ユニストは先日、訪問学習(企業訪問)の一環として、静岡大学教育学部附属静岡中学校の2年生6名をお迎えしました。
当社が和歌山・熊野古道で行っている地方創生の取り組みなどを紹介し、熱心に話を聞いていただきました。今回は当日の様子についてリポートしていきます!

中学生に伝えたこと

当社は創業から約13年となりますが、学生の企業訪問を受け入れるのは今回が初めて。
最初に依頼をいただいた際、「どんなことを話したらいいんだろう?」と戸惑いしたが、学生さんの訪問目的が「静岡県の活性化について自治体に提言するためのヒントを得る」とのことだったので、地方創生への取り組みを中心に話すこととしました。

話し手を務めたのは、和歌山県・熊野古道の宿「SEN.RETREAT」の運営を担う菅原。現地に常駐スタッフを置かない「無人運営」を大阪にいながら行っており、ユニストで最も地方創生に取り組んでいる社員の1人です。

1.熊野古道での事業紹介

まず初めに、熊野古道がどういう道なのか、2004年の世界遺産登録後にどれほどインバウンドが増えたのかなどを説明。

小さな民宿が点在する過疎地域へインバウンドが押し寄せて宿不足となっていたが、コロナ禍で一転、観光客不足に陥ったこと。
そこから、今まで少なかった「トレッキングを目的としない日本人」をターゲットに据えて、施設運営を行ってきたことを紹介しました。

2.和歌山で地域の活性化に取り組む理由

市役所に20年以上勤め、政策策定に関わる部署でも働いていた菅原。
仕事の一環で日本ユニスト社長の今村と出会ったことで、熊野古道事業への参画を決め、全く違う環境へと飛び込むことになったことなど、これまでの経緯を振り返りました。

日本ユニストが地域の活性化に取り組む理由については、「そこに素晴らしい環境と残したい人々の生活があるから」と伝えました。

・その土地で暮らす方々を雇用する
清掃・準備を行うアルバイトスタッフを14名雇用し、無人運営を助けていただいている

・その土地にある良いものを提供する
和歌山の特産牛「和華牛」、ジビエの猪肉、クラフトビールなど、地の物の食材を提供。地産地消を実現

・その土地の事業者と手を取り連携し、地域経済を回す
酒類の卸会社、野菜やお肉を卸すJA、朝食用のパンやお菓子を卸す会社、リネンのクリーニング会社、薪や炭の業者など、多くの地元事業者に支えられているおかげで、無人での運営が実現できている

・その土地にある文化を継承する
熊野古道の道の保全活動「道普請」に一部の社員が参加

3.静岡市の活性化を自治体に提言するために
まちづくりの仕組みについて理解した上で、自治体への提言内容を考えるワークショップを行う予定でしたが、時間が足りず。。。
駆け足ですが、概要だけをかいつまんでお話ししました。

皆さんは、自分が住んでいる自治体の総合計画を読んだことはありますか?
きっと読んだことがない人がほとんどだと思いますが、総合計画は自治体が街づくり全体の方向性を示す最上位の計画で、市政運営の方針が読み取れるものとなっています。

「最新の総合計画を参考にしながら、興味のある分野の街づくりについて考えてみたら、自治体への提言のヒントにつながるのではないか」と問いかけました。

主な街づくりの分野は、①商工・物流 ②農林水産 ③観光・交流 ④文化・スポーツ ⑤子ども・教育 ⑥健康・福祉 ⑦都市・交通 ⑧社会基盤 ⑨防災・消防 ⑩生活・環境 などとなります。

興味のある分野が抱えている課題を探り、その課題の解決策を考えてみたら、より良い街をつくることに近づけられるかもしれない、と締めくくりました。

最後には代表の今村からも挨拶。
自身が中学生の頃にはすでに経営者になる目標を掲げていたことを振り返った上で、「今から自分が将来どうなりたいのか考えて、自分自身の志を育ててほしい」とエールを送りました。

中学生の方からは…

学生さんたちは最初から最後まで集中して話を聞いてくださり、最後には、次のような感想も話してもらいました。

「自社だけではなく、地域とのつながりを大事にして、地域の方と協力しながら事業を行っているのが印象的でした」
「地域への貢献と、事業として利益を出すことは両立できるんですね」
「宿を運営するのに、こんなに多くの事業者と繋がりを持つことになるとは知らなかったです」

新卒採用を行ったことがない当社は、これまで学生さんと接する機会がほとんどなく、当日まで試行錯誤を重ねながら準備を進めてきました。当社としても有意義な時間を過ごすことができましたし、生徒さんにとっても静岡の活性化について考えるきっかけになっていたら嬉しいです。

地方創生は今後ますます、日本社会にとって重要な取り組みになっていきます。また、同様の機会をいただいたら、次世代を担う子どもたちに役立てるような話をしたいと考えています。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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