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茂木誠『「保守」って何?』を読んで
429頁、厚さ2.5センチの大著です。お値段は1800円税抜。
小川榮太郎さんの『「保守主義者」宣言』を読んだ後だったので、「保守思想」についての色んな意見が知りたくなり読んでみました。
欧米・日本における、リベラル・保守思想の歴史、国家観についての歴史がバランス良く書かれていて、知識の整理にはもってこいの資料だと思います。
松田学政策研究所のYouTubeチャネルで著者ご本人が内容紹介されていましたのでご覧頂ければと思います。
日本についての記述が良かった
茂木先生は駿台予備校の世界史講師ではありますが「第2部 敗戦後日本の保守政治史」が一番読みがいがありました。日本の政治権力の変遷がいかに「対米従属」「親中国」「親米国」のあいだを揺れ動いてきたかがよくわかります。
まず学校で教えることは無い内容なので、ここだけでも読むことをおすすめします。
また、茂木先生独特のわかりやすい対立図・マトリクス図のおかげで、とても理解しやすいです。
(以下は例)
保守言論人評(第3部)
第3部に紹介されている戦中生まれの保守言論人が健在の頃は、日本の思想史はテレビでもよく議論されてきたと思います。最近までやっていた番組だと、田原総一朗の朝まで生テレビとかでしょうか。しかし、今ではめっきり見られなくなりました。
彼らの問題意識を継承し、日本の保守を語り継ぐ人たちが現れてきて欲しいと思います。
日本の危機を広く知ってもらうため日々noteで投稿しています。あわせて日本復活に必要と考えている新しい技術・産業についても書いています。