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【早稲田慶應日本史】ラクに合格したいなら、一問一答は今すぐ捨てろ!

今回は、「結局、一問一答って使った方がいいの?」という質問に、お答えします!

まず、私は、

早慶日本史を攻略する上で、
一問一答は絶対に使うべきではない
 
と考えています。
一問一答を使用することは、デメリットが大きいからです。

・今、一問一答を使っている
・一問一答を買う予定がある
・一問一答を買うか迷っている

そんな早慶受験生は、
一問一答を使った勉強について、一度、考え直さなければいけません。

この記事では、
・私が一問一答をおすすめしない理由
・一問一答を使わずにどのように勉強したら良いのか

の2つを説明します!ぜひ、最後までご覧ください。


一問一答のデメリット

一問一答には以下3つのデメリットがあります。 

 ① かける時間の割にアウトプット量が少ない!
 ② 覚える/覚えないの基準が不適切
 ③ 時代感や知識のつながりを意識して勉強できない

(一問一答では、出来事の流れをおさえることができません。ただこのことは、直感的にもわかりやすく、様々なところで言及されているため、あえて今回は言及しません!)  

以下、順に説明していきます。


① かける時間の割にアウトプット量が少ない!


一問一答は用語一つ一つに対して、問題文が用意されています。そのため、用語一つのアウトプット作業のために読まなければならない文が長すぎるのです。(もちろん、一問一答を使用すると暗記ができないわけではありません。)

いきなり、こいつは何を細かいこと言っているんだ、と思うかもしれません。

しかし、少しでも短い時間で日本史の勉強をすることが、早慶合格への近道になります。というのも、皆さんは、受験までの限られた時間を、英国、特に英語に、日本史より多くの時間を割かなければならないからです。

「時間をかけなければ日本史はできない」なんということはありません。 私の話で恐縮ですが、実際に、一問一答を使わなかったことで、高3の4月から日本史の勉強をはじめ、8月には早稲田商学部の日本史で8割取れていました。

※一問一答はよく「回す」といった使われ方がされます。しかし、その方法では文章の前半を手掛かりに答えを思い出したり、ページ内の問題が書かれていた位置で答えがわかったりするなど、反射的で浅い暗記しかできません。これは対応力がなさすぎる暗記法です。早慶日本史では、どのように問われてもできるように、正しい「思い出す」作業をする必要がありますから、これでは意味がありません。


「かける時間の割にアウトプット量が少ない」ということを、具体的にお見せします。次の画像を見てください。

画像1

一問一答の、弥生時代の環濠集落が載っているページになります。
もしこのページを使って学習するとすれば、左の問題文を読み、右の単語を答えるということを4回繰り返すことになります。

では、実況中継や教科書において、環濠集落という単語を目にし、そこから連想ゲームのように、その周辺に書いてあった情報や他に関連する知識などを思い出しながら暗記する方法ではどうでしょう。
佐賀の吉野ヶ里、大阪の池上曽根、奈良の唐古・鍵、神奈川の大塚、福岡の板付、と、ポンポン思い出していきます。唱えるように。
(私は実際にこの方法を使用して暗記していました。)

これらを比較すると、後者の方が、スピードが圧倒的に早いことがわかりますね。(実際にやってみると良いでしょう。)しかもスピードだけでなく、後者の方法は、位置や問題文などの余計な手がかりがない中で思い出すことで、他の日本史知識と有機的につなぐ作業を行うようになります。これが正しいアウトプットなのです。


② 覚える/覚えないの基準が不適切

日本史の勉強で一番多い質問。

 「どこまで覚えればいいですか?」

その唯一の答えは、「第一志望の過去問にあり」です。
あなたがやるべきなのは、通史をやる前/やりながら志望校の過去問を見て、日本史の勉強を早慶合格に最短距離なものにすることなのです。
これは、日本史の勉強において、絶対に忘れてはいけないことです。

では、一問一答はあなたの日本史勉強を最短距離にしてくれるでしょうか?
早慶に特化せずランクづけされた単語を一つ一つ覚えていく一問一答のシステムが、確実に遠回りなのは言うまでもありません。
「過去問を意識しない勉強習慣」を助長する、かなり恐ろしい参考書です。

確かに、一問一答にはランク(星)づけというものがあります。これは過去問研究のデータによって裏付けられているとされています。

しかし、それはあなたの第一志望の過去問でしょうか?違いますよね。ありとあらゆる大学の過去問データによって決められているのです。そのため、アウトプット作業にムラが生まれます。しかも、同じ「星0」の用語でも、覚えなくていいな...というものと星2レベルの単語だな...というものもあるのです。

次の画像をみてください。

画像2

この問題は早稲田受験者であれば絶対に知らなければならないところですが、一問一答だと「超ハイレベル問題」だそうです。
さらに一問一答では、先ほど話題に上がった環濠集落だと、押さえておかなければいけない福岡の板付遺跡が、「縄文晩期の水稲耕作の跡として」、佐賀の菜畑遺跡とともに掲載されているために、「環濠集落として」掲載されていません。よく早慶で問われるのですが...笑
このように、一問一答を過信して勉強することには危険な部分も多くあるのです。


③ 時代感や知識のつながりを意識して勉強できない

早慶日本史を攻略する上で、大変重要になるのは、
・一つの用語に紐付けて、いくつの知識をつけることができるか
・用語や出来事の時代感をどれだけ身につけることができるか

です。

しかし、一問一答では、これらの勉強をする事が困難です。

こちらは、具体例の説明をしたほうがわかりやすいと思います。 
早速みていきましょう!

以下は、東進の一問一答のp240の37,38番です。

本多利明は、「西域物語」などを通じて、西洋諸国の情勢を述べると共に・・・
本多利明は「西域物語」や「経世秘策」を著した。

「本多利明」『西域物語』『経世秘策』に関して、
・本多利明が上記2冊を記したこと
・西域物語の内容
が書かれています。

対して、早慶日本史攻略のために、これらの3つの用語から、どれだけの情報を紐付ける必要があるのかみていきましょう。
一問一答には載っていない部分のみ、おみせしましょう。

・『経世秘策』の内容・時代感
「経世秘策」の内容・時代感は、覚えなくてはいけません。
というのも、江戸期の書物は、ジャンルで分類していくことが非常に重要だからです。また、こういったところは、正誤問題で非常に狙われやすいです。
具体的にお話します。
ジャンル分けをすると、『西域物語』も『経世秘策』も「海外貿易論」に分類されます。ではこれらをどう覚えるか?

彼の活躍する時代よりも少し前から、本百姓体制の動揺に代表されるように、幕藩体制の基盤が揺らぎ始めました。この打開策として生まれたのが「経世論」です。
この経世論者には、さまざまな形があり、専売制を奨励した太宰春台や、商業を活発化させるべきだとした海保青陵もこれに当たります。
その中の一人として、海外貿易による封建制度の維持を、『西域物語』・『経世秘策』の中で主張したのが本多利明となります。
(長くなってしまうので、説明をかなり割愛・簡略化しました。)

私はこのように覚えることをお勧めします。
書物の題名と内容、そしてその背景はセットにして既に覚えることで、思い出す時に、「あれ、経世論のところで海外貿易論唱えてるのは誰だっけ...その人の書いた書物が2つあったな、なんだっけ...」と考えられるようになると思います。

・経世秘策の史料
経世秘策は、「日本は海国なれば....」の「海国」が空欄で抜かれるなどしてしばしば出される、頻出史料です。なので、本の内容とタイトル、その流れだけでなく、史料も一緒に覚えるべきです。
実況中継には、同じページに史料ものっていますよ!

補足になりますが、これらのことを覚えることで、「この書物の内容は覚えた方が良いのかな...」と思うことはなくなります。教科書・実況中継に載っていることは、全て紐付けて覚えているのですから。


では、一問一答の代わりに何をやればいいの?

一問一答を批判しっぱなしでは皆様のお役に立つことはできません。

一問一答の代わりの参考書として、日本史用語の書き込み問題集を使用することをおすすめします。

※日本史の勉強を通して、最も意識しなければならないことは、流れ(因果関係)を意識して覚えることです。その意識付けをするため、文章の中で用語を覚えることができるこの参考書が最も良いと考えるからです。
一問一答に引けを取らない用語量ですから、安心してください!

一問一答を使用しない年間ルートに関しては、こちらで説明しております。
是非、合わせてご覧ください!


どうしても一問一答を使いたい人は、何を勉強すればいいの?


ここまで、一問一答を使用しないほうが良い理由を説明してきましたが、

・一問一答をやらないことへの不安を感じる人
・一問一答の形式の方が区切りが見えやすく勉強しやすいと思う人
・どうしても一問一答を使わないと勉強できない人

もいると思います。


そういった方は、次のことを意識して使用してみてください!

※闇雲に一問一答を使うことは本当に意味がありません!

・流れを覚えた範囲のアウトプットのために使う
・必ず問題文を全て読み、流れに当てはめた形で、問題文とセットで用語の暗記をする
・イメージとして、その単語を用いて論述が書ける状態を目指す

以上になります!

最後までお読みいただき、ありがとうございました。


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①なぜ、新規のオプチャを開設するのか

当初、manabelは「早慶を受験したいけど、方法が分からない」「身近に早慶の大学生がいない。できれば、現役の学生に相談したい」
そんな受験生をサポートしたいという思いでオプチャを開設しました。

しかし、学生側から「もっと本気の指導がしたい」ということを何度か言われ、どこかのタイミングで対応する必要があると思っていました。

少数精鋭型になりますが、【本気版】では、厳しくかつハイレベルな指導を目指したものになります。

②【本気版】はなぜ、少数精鋭なのか

これは、指導に携わった人は全員理解できると思いますが、「ある教科だけ」「ある質問だけ」の指導では、レベルアップをさせることはできません。
時間管理から、模試などを含めたトータルコーディネートが必要になります。
すると、当然、多くの受験生のアドバイスは難しいのです。

逆に言えば、そこまで本気のアドバイスをしますし、厳しいことを言われるのが苦手な方は参加を見合わせていただくようお願いします。

③【本気版】に参加してほしい受験生

・「自分で調べる」ということを怠らない人
・「参考書ルート」というものに依存しない人
・合格最低点ギリギリを狙うのではなく、入学後も見通し、高い学力を持ちたいと思う人(知的好奇心がある人)
・「詰めて考える」ということを怠らない人
・相手のことを考え、的確な質問ができる人

<目指す地点>
・受験科目のどれかで9割以上
・受験でトータルで8割を超える

<退会ルール>
・学習記録を2日以上提出できない人
・事前の連絡をせずに、相手に依存する人
・嘘や言い訳をする人
・やってもらって当たり前タイプの人

④費用に関して

いわゆる予備校のような入学金や教材費などはありません。
講座1つ(60分程度)で1,000円と、リーズナブルだと思います。また、講座の内容自体は、予習・復習に役立つ教材を用意します。

また、自分だけの勉強管理をしてほしいというニーズをいただいておりますが、そちらは1ヶ月限定などで対応する予定です。

目的は「本気の受験生」が、学習状況を共有し、互いに刺激し合う場をつくることです。そちらに関しては、もちろん無料になります。

⑤指導に自信はあるか、と言われれば「YES」です

過去のオプチャのご覧いただいて、我々がどういう指導をしているのかご覧ください。その手間すら惜しむのであれば、今回は対象の方とは言えません。

⑥最後に

早慶は間違いなく私立の雄です。しかし、入学した後の学生の差は大きく、それは「どんな受験生時代を過ごしたか」が重要になります。

早慶に合格した後も、自分が目指すキャリアを構築したい、もっと知的な部分でワクワクするような勉強がしたい、もっとハイレベルに鍛え上げてくれる環境がほしい、そんな方に参加していただきたいと思います。

⑦「manabel【本気版】オープンチャット」への参加方法

A, 直接お申し込みいただく
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