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【早稲田慶應日本史】8月から始めよう!過去問でしか得られないものがある。


早慶志望の日本史選択者の皆さん、
志望学部の過去問をやったことはありますか?

・まだ日本史の範囲を一周できてない
・完全に覚えるまで過去問はやりたくない
・過去問をやってしまったら、受験直前期にやる問題がなくなってしまう

このような理由で、手を付けないでいるのではないでしょうか?

しかし、実は日本史の過去問を解くことを先延ばしにすることが、早慶受験生が日本史の勉強に苦しむ最大の原因なのです。


受験直前まで過去問をやらないと、どうなってしまうの?

いくら通史の参考書や問題集を使い、インプット/アウトプットを繰り返して得た知識でも、本番で、志望学部の問題に適した形でアウトプットできなければ、得点にならないからです。

しかし、もし受験直前期に過去問をやったとしたらどうでしょうか。
あなたは受験まで時間がないのにもかかわらず、今までやってきた通史や暗記が、志望校合格に最適なものでなかったことを知るのです。

定期テストに例えれば、テスト当日の朝に、自分が勉強してきた範囲が違うことに気がつくようなものです。

こうなってしまったらもう手遅れですね。


過去問を使用した学習でしか、得られないものとは?

・身につけた知識を、本番ではどのようにアウトプットするのか
・どこまでの知識を覚えていなければいけないのか

過去問はあなたの日本史勉強を志望校合格に最適な形にしてくれるツールだということです。

志望学部の過去問になるべく早く手を付けることをおすすめします。
具体的には、8月のはじめに一度解いてみましょう。
第一志望の過去問を、一度だけで良いですよ。


8月はじめにの過去問演習を含んだ年間スケジュールはこちら ⬇


必見!過去問で得られるものを、実際の過去問を使って解説!

ここで具体例をあげて、過去問演習で実際にどのようなことに気づけるのか、問題演習として「実力をつける日本史100題」しかやっていない場合と比較して説明します!

みなさんも、参考書を見ながらでいいので考えてみてください。

2020年 早稲田大学 文学部 日本史 大問2-7

下線cの時代の出来事として誤っているものはどれか。1つ選びマークしなさい。(問題文での下線cは「醍醐天皇」に引かれています)

 ア.六国史の最後である『日本三大実録』が完成した。
 イ.延喜の荘園整理令が出された。
 ウ.「尾張国郡司百姓等解」によって藤原元命が訴えられた。
 エ.三善清行が天皇に「意見封事十二箇条」を提出した。
 オ.紀貫之によって『古今和歌集』が編纂された。

この問題を解くまでに、あなたが仮に、問題演習のために過去問をやらず、「実力をつける日本史100題」をやっていたとします。

同じテーマで、「実力をつける日本史100題」に載っている問題は以下のようなものです。

醍醐天皇の時に、ア史書の編纂、イ法令の編纂、ウ詩歌の勅撰が行われているが、それぞれ具体的に何を指すか答えなさい。

【答え】ア日本三大実録、イ延喜式、ウ古今和歌集

この知識は実況中継に赤字で書かれているほど、基礎的かつ重要な知識ですので、わかった人もいるかもしれません。

ここで問題が起きます!

「実力をつける日本史100題」で使う知識では、先に挙げた過去問の問題の選択肢を絞りきれないのです。

確かに、過去問の
選択肢ア( 六国史の最後である『日本三大実録』が完成した。)と、
選択肢オ(紀貫之によって『古今和歌集』が編纂された。)
はそのままの知識で消すことができます。

また、「延喜式編纂」の知識から、醍醐天皇の政治が「延喜の治」と呼ばれていたことが連想できるため、選択肢イ(延喜の荘園整理令が出された。)も正しいと判断できて、(そもそも常識ですが)

ア、イ、オを消すことができます。

しかし、問題集で問われるような知識では、ウとエから答えを出せないのです。

実際、この問題の絞り方は、大きく3パターンあります。

①年号をヒントにウの間違いに気づく方法
レベルの高い受験生であればウの選択肢が988年の出来事だと覚えており、醍醐天皇の時代が900年代前半とわかっているので、これが誤りの選択肢(この問いでの答え)だと判断できます。

②年号を使わず、流れで、エが正しいことを見抜く方法
「意見封事十二箇条」というものが、地方の実態を例に挙げて律令税制が衰退してることを指摘したものであるという、正確な知識が必須です。そしてそういった状況が原因で、醍醐天皇の時代に課税対象が人から土地に変化したということは基本です。この出来事の因果関係や流れがわかっていれば、エは醍醐天皇と同時代と判断でき、答えがウであるとわかります。

③逆に、選択肢ウの間違いに気づく方法
徴税対象の変化がおきた際に、国司が徴税を請け負うようになったと思います。そしてその制度が何年も経つうちに、国司に強大な権力を持たせるようになり、国司による暴政が増え、それらに対する訴えとして「尾張国郡司百姓等解」は出されました。醍醐天皇の時代よりかなり後の話だとわかりましたね。

みなさん、ここまで問題を考えてみてどうでしょうか?
問題集での勉強では、知識量が不十分であることに加え、早慶の問題を”解き切る”ために必要な思考手順を鍛えることができないことはわかりましたか?


結論:早くから過去問をやろう!

過去問をみて、早慶の日本史攻略には、以下の能力が必要ということがわかりましたね。

・用語丸暗記ではなく、その用語の内容まで理解していること
・誰の時代に起きたことか、それにはどのような背景があるのかといったことまで理解していること

繰り返しになりますが、問題集のレベルを徐々に上げて過去問の準備をする、機械的に一問一答をまわすことでは、こうした能力は身につきません。過去問に触れるしかないんです。

そして触れたら、時代感や背景、用語の内容を意識しながら通史を復習する。これを繰り返すことに尽きます。こうしてやっているうちに入試問題に対応した思考に変わっていき、出題の意図も見えてくるようになるのです。

最初は手も足も出なくてもいいです。参考書を見ながらでもいいですから、とにかく過去問に触れてみることが大切です。気づいたらあなたの勉強は合格に最適な形になっているでしょう。


さて、ここまで長々と説明してきましたが、みなさん過去問の重要性は理解していただけたでしょうか?
何度も言いますが、過去問はあなたの日本史勉強の最良の教材です。
これを使わない手はありませんよね!?


通史を1周以上してる人は今からでも、
まだ焦らず知識を身に付けたい人も夏休みの最初には、

ぜひ志望学部の過去問に取り組んでみましょう!


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