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おかしな英語・目黒区編 その2

                              楠田 倫子

目黒区長へメールを送ってから数日(ことの顛末は「おかしな英語・目黒区編 その1」へ)。他のメンバーが足立区や浦安市に訂正依頼をした時には翌日には問題個所が訂正されたのに、目黒区からは「あなたのメールを受信しました」という自動設定の返信が来たのみ。ホームページの問題の個所「Dark Procedures」も一向に訂正されず、これはこのままになってしまうのか、と半ばあきらめかけて一週間ほど経過したところ・・・

おもむろに修正が入りました!

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新たな訳は「Living Procedures」。原文の「くらし・手続き」をほぼそのまま訳出。これで目黒区の「くらし」は「 Dark」ではなくなった・・・良かった。

しかし、欲を言うと。Living Proceduresという表現は、英語ネイティブには意味が理解されないかもしれません。確かに「くらし」はLiving、「手続き」は Proceduresですが、Living Proceduresは英語としてはかなり不自然。おそらくResident Services とかServices for Residentsといった表現が、この文脈には馴染みそうです。

前稿でも触れたのですが、日本語と英語は言語構造が根本的に違います。単語ひとつひとつを英語に置き換えても英文としては不自然かつ意味の通らないものになってしまうことが多いのです。機械翻訳の訳出した文章を断片的に上書き修正しても、全体としては結局ちぐはぐなものになってしまいがち。

やはり、最終原稿に仕上げる前に、ネイティブもしくはプロの翻訳に「通じる英語」になっているかをチェックしてもらう工程が非常に大切だと思います。

先日送った区長へのメールでは、誤訳個所の訂正だけでなく、英語ホームページの抜本的な校閲体制の構築もお願いしました。きっと、時間がかかっても、声が届くことを・・・願っています!

その3へ続く)

*記事中の画像は2020年10月25日現在のものです。


(2020年10月27日)

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