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おかしな英語・目黒区編  その1

                            楠田 倫子

初めて投稿します。

すでにほかのメンバーから機械翻訳まかせの珍訳・迷訳の事例がいくつか報告されていますが、私からは目黒区の事例を。そもそもこの会が発足するきっかけとなったのは、たまたま私が目黒区ホームページの英語版に見つけたこの↓不思議な表現でした。

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画像左上にご注目。Dark Procedures ??? 直訳すると Dark =暗い、Procedures =手続き。何やら、黒魔術的な・・・アヤシイ響きではありませんか。

日本語ページに飛んで元ワードを確認。

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くらし手続き・・・ くらし→暗し→Dark ?!?!?! 

これ、ちょっとオモシロ過ぎる! というわけで英語のプロの先輩方に「こんなの見つけちゃいましたぁ・・・」と報告したのが今年の春先。その後、こんなのもあった、あんなのも見かけた、これは困るね、正しい英語で伝えたいよね・・・と話が広がり、「日本の英語を考える会」が立ちあがったわけです。

さて、会の発足に伴い、ほかのメンバーが足立区や浦安市の英語ホームページの誤訳を次々と発見し行政にフィードバックしたところ、即刻聞き入れられてどんどん誤訳が訂正されている! これに刺激を受け、私も遅まきながら区長にメールしてみることにしました。

機械翻訳を使うこと自体は全く問題ないと思います。私自身も仕事で日⇔英の翻訳作業をすることが多々ありますが、翻訳ソフトに大いに助けられています。

が。

意味のわかる文章に整えるには、校閲作業は不可欠です。特に日本語のように文脈への依存度の高い言語の場合、逐語的に単語を置き換えても意味のとおる外国語に置き換わる可能性は、経験的にいって極めて低いです。

下訳は機械翻訳で効率よく進め、ぜひ最終稿にする前に英語のプロ、できればネイティブに査読をしていただきたい。

ひとまず、今回の dark proceduresは修正するとして、ぜひ抜本的に英語ホームページの在り方を見直してください・・・。

そんな主旨をしたためてホームページ上の「区長へのメール」コーナーから送信。さて、区長にこの声は届くのか・・・。

その2へ続く)

* 掲載の画像は2020年10月22日現在のものです。


                       (2020年10月26日)



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