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フランス語おすすめ映画 | フランス手話が使われている作品 ~9月23日「手話言語の国際デー」を記念して~

先日、9月23日は「手話言語の国際デー 」。
(La journée internationale des langues des signes) 
また、毎年9月の最後の1週間は
「国際ろう者週間 (La semaine internationale des sourds) 」とされています。手話を使う方々や、学んでいる方々を中心に、様々な活動が行われる1週間となっています。

「手話言語の国際デー」を記念して、フランス語とフランス手話が使われている映画作品をご紹介します!🎬

実際におすすめ映画作品をご覧になった方は、コメントにて感想もお待ちしております✨

「手話言語の国際デー」について

(La journée internationale des langues des signes)

国連HPより
La Journée internationale des langues des signes est une occasion unique de soutenir et de protéger l'identité linguistique et la diversité culturelle de toutes les personnes sourdes et malentendantes, ainsi que l'ensemble des personnes qui utilisent la langue des signes. À l'occasion des célébrations 2022 de la journée internationale des langues des signes, le monde mettra une fois de plus en lumière l'unité générée par nos langues des signes. Les communautés sourdes et malentendantes, les gouvernements et les organisations de la société civile maintiennent leurs efforts collectifs - main dans la main - pour favoriser, promouvoir et reconnaître les langues des signes nationales dans le cadre des paysages linguistiques dynamiques et diversifiés de leurs pays.
国連HPより
「手話言語の国際デー」とは、ろう者及び手話を使用するすべての人々の言語的アイデンティティーと文化的多様性を支え、保護する唯一の機会です。2022年「手話言語の国際デー」では、世界中が、我々の手話によって生み出された団結をさらに強調することになるでしょう。ろう者コミュニティ、政府、市民団体は、それぞれ一緒になって、各国の力強く多様な言語景観における手話を支え、普及し、認知されるための努力を続けています。
なんとなく日本語訳

「手話言語の国際デー」は、言語文化のひとつである手話をより多くの人々に伝え、多様性を守っていくための大切な記念日です。
ちなみに9月23日は、
1951年に世界ろう連盟 (La Fédération mondiale des sourds) が設立された日だそうです。

母国語ではないフランス語に興味を持ち、日常で使ったり学んだりする我々nihongo_français にとっても、
「言語の多様性」(la diversité linguistique)
というキーワードは常に意識していきたいテーマです。

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今回の記事では、「手話言語の国際デー」を記念して、フランス語とフランス手話が使われている映画作品をご紹介します!🎬

日本でフランス手話を学べる環境はなかなかありませんので、映画を観て少しでも知る機会を増やしていきたいですね。

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フランス手話が使われている作品 
~9月23日「手話言語の国際デー」を記念して~

◾ エール!

製作国:フランス / 原題:La Famille Bélier

主人公の女の子ポーラを演じたのは、フランスで人気の歌手Louane (ルアンヌ) 。本作で初めて演技に挑戦し、歌手としてもその名が知れるきっかけとなりました!

以下、U-NEXT作品ページより引用 : 
フランスの田舎町で酪農を営むベリエ家は、高校生のポーラ以外、両親も弟も耳が聴こえないが、明るい家庭を築いていた。そんななか、ポーラは音楽教師に歌の才能を見出され、パリ行きを勧められて胸を躍らせるが、彼女なしでは生活できない家族に反対され…。
U-NEXT作品ページより一部引用 

👉U-NEXTで観る


◾ ヴァンサンへの手紙

製作国:フランス / 原題:J'avancerai vers toi avec les yeux d'un sourd

「ろう文化」と「聴文化」が共に存在していることを再認識し、その共生が制限されるようなことがあってはならないと強く感じさせられるドキュメンタリー作品。

以下、作品公式ホームページより引用 : 
1880年ミラノでの「第2回国際ろう教育国際会議」で手話を禁ずる決議が採択され、2010年バンクーバーで行われた「第21回国際ろう教育国際会議」でその手話の禁止を取り消す決議までの130年間、手話は各国から排除されていた。「この映画で描かれている問題はフランスだけではなく、世界各国で起きている」というレティシア監督の言葉通り、本作はモントリオール映画祭など数々の映画祭で上映され、観客の価値観を大きく揺さぶり、ろう者の強い共感と圧倒的な支持を得た。日本では2017年4月に東京ろう映画祭で『新・音のない世界で』として上映され大きな成功を収めた。
作品公式ホームページより一部引用

👉作品公式ホームページ


◾ 奇跡のひと マリーとマルグリット

製作国:フランス / 原題:Marie Heurtin

自分の想いを相手に伝えることの大切さ、そして想いを伝え合える存在がいることの素晴らしさを感じることができる感動作です!

以下、作品公式ホームページより引用 : 
聴覚障がいの少女たちが暮らす修道院に、目も耳も不自由な少女マリーがやってきた。教育を一切受けずに育ったマリーは野生動物のように獰猛で誰にも心を開かない。不治の病を抱え余命いくばくもない修道女マルグリットは、残された人生をかけてマリーに"世界"を与えるべく教育係となる。困難の末ついにマリーが言葉を知る日がやってくるが、二人の別れの時間は目前に迫っていた――。母のように惜しみなく愛を注ぎ、知識を分かち、命をつなぐ―。迫りくる死の気配を感じながらマルグリットがマリーに与えたのは「喪う悲しみ」より多くの「生きる喜び」だった。19世紀末、フランスポアティエ地方に実在したふたりの女性による感動のトゥルー・ストーリー。
作品公式ホームページより一部引用

👉作品公式ホームページ


◾ 音のない世界で

製作国:フランス / 原題:Le Pays des sourds

以下、アンスティチュ・フランセ東京HPより引用 : 
ろう学校に通う子どもたちが教室で発声の練習中。若者たちは手話を使った舞台の練習に励んでいる。困難にぶつかりながらも、さまざまなドラマに満ちてキラキラと輝く彼らの毎日。その指先から生み出される「手話」という言葉は、驚くほど豊かでゆうがで、ユーモアに満ちている。寄り添うようなニコラ・フィリベール監督のまなざしを通して、観る人すべてを豊かな感覚に満ちあふれた「音のない世界」へ誘う傑作ドキュメンタリー。
アンスティチュ・フランセ東京HPより一部引用

👉MUBIで観る

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言語の多様さや素晴らしさを感じさせてくれる映画の数々をご紹介しました!映画だけでなく、「手話言語の国際デー」にまつわる様々な活動を是非探してみてください✨
最後まで読んでいただきありがとうございました!!

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🎵おすすめ楽曲🎵
今回ご紹介した映画作品のうち、『エール!』で主人公を演じたLouane (ルアンヌ) が作品内で歌った楽曲を選びました!
Louane (ルアンヌ) の「Je vole」をご紹介します!
この楽曲は、もともとMichel Sardouというフランス人の歌手が1978年に発表したものです。Louane が映画『エール!』の挿入歌として歌ったバージョンは、オリジナルの楽曲をアレンジしたカバー曲となっています。
映画を観て、是非 Louane の生歌唱を聞いてみてください!

◾️nihongo_françaisプロフィール
某大学のフランス文学科で出会った仲間3人で、フランス語・文化情報メディア、『nihongo_français』(ニホンゴ・フランセ)を作りました。
20代のメンバーそれぞれの視点で、フランス語勉強やフランス語圏の様々なテーマを取り上げ、ざっくばらんに書いていきます。

お問い合わせは、InstagramのDMよりご連絡ください
Instagram:@nihongo_francais
créé par Lolo, Angèle, Pomme

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