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プロ野球選手の引退後の進路

2019年にプロ野球を引退・戦力外となった選手の進路調査結果が発表されました。平均年齢は28.2歳、昨年は127人がセカンドキャリアを進むことになりました。下のグラフはそれぞれの進路を表したものです。

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大きくキャリアチェンジする選手はわずか16%

セカンドキャリアといっても、他球団へ移籍や育成契約でプロ野球選手を続ける選手が22%。独立リーグや社会人、海外チームなどに移籍する選手が15%。つまり、37%が現役選手を続行します。

さらに、監督・コーチ・球団職員・スタッフなど裏方で日本プロ野球機構に残るのが39%。野球解説者はわずか1%です。

2018年と同じく、全体の4分の3以上が野球界にとどまり続け、野球から離れてキャリアチェンジをする選手はわずかに16%・20人です。

戦力外になった選手の多くは野球界にとどまろうとし、その結果、数年後、下手をすると翌年にも二度目の戦力外通告を受けることになる可能性があるのです。


支援・応援の声は引退直後から少しずつ減っていく

野球人気に陰りが出てきたとはいえ、国内でのプロ野球人気はやはりダントツです。一軍選手は当然のことながら、二軍選手にも多くのファンがいて、戦力外となった選手にもあたたかい声援を送ってくれます。キャリアチェンジをする選手にとっても大きな励みとなっていることだろうと思います。

しかし、引退して2年、3年と経過するごとに、支援の手・応援の声は少しずつ確実に減っていくことでしょう。若いうちに、支援の手・声援が多い間に、新しい未来へチャレンジすることには、そんなメリットもあるのではないかと感じています。


自信を持って新しい道を歩んでほしい

野球しかしてこなかったから、社会の事を何も知らないから。引退した選手はそんな言葉を口にします。しかし、差なんてほとんど感じません。10年後、20年後から見れば、今のほんの数年の差はほとんどないに等しい。

これまでの野球人生で自分は何を得ることができたのか。他人と比べるのではなく、自分のこれまでを振り返り、どんな自分になっていきたいか。

頭が痛くなるほどに考えぬいて出したものを自信として、新しい道を歩んでいくしかない。

野球選手、スポーツ選手に限らず、私たち社会人もまったく同じですね。

トップアスリートの吸収力とアウトプットの早さ、行動力や瞬発力に負けないように、我々も進化し続けないと。

日本営業大学事務局 渡辺俊輔

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