日本ベッドのマットレス 4つのポイント:その3「まっすぐなテープエッジ」
日本ベッドのマットレス製造法、三つめの特徴は「まっすぐなテープエッジ」です。
point3:まっすぐなテープエッジ
日本ベッドのマットレスは、ふちがまっすぐです。
といっても、今時、ふちがうねうねと波打っているような頼りないつくりのマットレスはそうそうありません。たいていのマットレスは皆、きちんとしっかりした姿で綺麗に売り場に並んでいます。まっすぐ仕上がっているからというだけではあまり自慢にはなりません。
マットレスのふちは、テープでパイピングされています。マットレスのふちをぐるりと囲むこのテープは「エッジテープ」、ふちの部分を「テープエッジ」と呼びます。
テープエッジをまっすぐに仕上げるには、熟練した技術が必要です。
さきほど「まっすぐなだけではあまり自慢になりません」といいましたが、日本ベッドのマットレスは「ただまっすぐなだけ」ではありません。
前回ご紹介したように、日本ベッドは、マットレス本体のサイドを「ロールガード」と呼ぶ方法で仕上げています。
ロールガード仕上げのマットレスは、縁の部分にやさしい丸みがあって、体への当たりがやわらかです。
ですが、詰め物を、スプリングユニットや表布地と同じように四角く裁断し、一気に縁縫いをする方法と比べると、縫い留める際により繊細なテクニックが必要になります。たくさんのコイルを入れて、詰め物でエッジをくるみ込み、表面を綺麗に張るのは手間が掛かる作業なのです。
マットレスの側面をぐるりと巻くボーダー地(まち地)、表面のパネル地(かがみ地)、もちろん、芯にあるスプリングユニットや、その一つ一つのポケットコイル。それぞれの部品寸法は厳しくチェックされ、最後に限られた職人によるエッジング作業で一枚のマットレスにまとめ上げられます。丁寧な職人仕事が積み重なって、一つの製品になっていくのです。
実際に皆さまがおやすみになるとき、マットレスはベッドパッドやシーツで隠されていて、その姿が見えることはありません。
表には出ないマットレスですが、日本ベッドはそれを丹念に仕立て、美しいプロポーションをキープしています。