日本ベッドのマットレス 4つのポイント:その4「千鳥組みのポケットコイル」
日本ベッドのシルキーポケットマットレスシリーズには、ポケットコイルが「千鳥組み」の形で組み入れられています。
point4:千鳥組みのポケットコイル
前回、日本ベッドのマットレスはふちがまっすぐです、とご紹介しました。
ところが、中を見てみると、シルキーポケットマットレスのポケットコイルは、単純にまっすぐ並んでいるわけではありません。蜂の巣のように交互に並ぶ「ハニカム配列(千鳥組み)」になっています。
スプリングマシンから出て来たばかりのポケットコイルは、ずらずらと帯状に長く連なっています。マットレスの形にする前のポケットコイルは、こんなふうに単純にまっすぐつながっているわけですから、このまままっすぐマットレスの中に詰めても良さそうにも思えます。
実際、日本ベッドでもビーズポケットマットレスシリーズは、ポケットコイルの並びがシルキーポケットマットレスとは異なった形になっています。
安定感のある太めのコイルを使用し、姿勢保持力に優れているビーズポケットマットレスの場合、ポケットコイルは平行に並び、しなやかでしっかりした寝心地を生み出しています。
シルキーポケットマットレスシリーズが目指したのは、よりきめ細かく、絹のような感触で体を支えること。
高密度に密集させた千鳥状に組むことで、シルキーポケットマットレスは、シングルサイズで実に1200個という数のポケットコイルを使用。この数は、従来製品のおおよそ2倍ほどという密度です。
人の身体の動きは案外複雑なものです。睡眠中であっても、人間は無意識に体を動かしています。
眠っている間にも、心地よさはお届けしたい。
シルキーポケットコイルの千鳥組みは、体の複雑な動きにきめ細かく対応します。細やかに体を支えることは、睡眠中、無意識に求められる心地よさのための、理想の形だと日本ベッドは考えます。
ですから、ポケットコイルを千鳥組みにして密集させ、さらに、コイルの繊細な動きを生かすために、コイル同士をあえて接着しないユニット成形の技「フレックスアセンブリ」でまとめ上げるのです。
より上質な眠りを、マットレスの骨格ともいえるスプリングの在り方から考えることは、日本ベッドならではの発想です。ポケットコイル同士をどうまとめるか、その方法にも、寝心地をどう生み出すかという考え方の違いが現れます。
細部に宿る寝心地へのこだわりは、日本ベッドの経験と技術力から生み出された一つの答えなのです。