鋼のメンタル:百田尚樹(著)【勝手に宣伝!】
タイトルから想像できる通り、メンタルを強くするメソッドが書かれており、人生に悩んでいる方や人間関係に疲れた方等にはマッチする内容である。だがそれよりもやはり「百田尚樹(著)」という事が大きい。重々しい内容になっておらず気軽に読める。
※小説家百田先生については、こちらに書いてあるので参照ください。
「大方言」(同じ新潮新書)の次の作品。
セットでもあるが、別々で読んでも問題なく楽しめる。
[帯紹介]
・打たれ強さは鍛えられる
・メンタルを免震構造にせよ
・敗者になることを恐れるな
・他人の悪口は大いに言うべし
・百年後の世界から自分を見てみよう
・口論に負けない方法
・なぜ人前であがるのか
・SNSで嫌われることを恐れるな
・自分の藪に張り付いていろ
・人生の優先順位を間違うな
おススメ
ご本人のTwitterや各メディアの発言への世間の反応(いわゆる”炎上、誹謗中傷”)について、どう思っているか、なぜ信念を曲げずにいられるかが垣間見えます。
「なぜ私は悩んでいるのか」を理屈で考える事は簡単そうで難しい。でも本書はそこを掘り下げ、更にその理屈で対処する事の「メリット、デメリット(実害)は何か」を解説しています。
人間は精神的に弱い生き物であるが、それをどうリカバーしていくかを百田尚樹さんの視点、体験談をもとにしている点に読み応えがあります。
おそらく書かれている事は、探せば世の中に出回っている事がほどんどかもしれないが、ご本人の体験談は他に代えがたいものであり、何より読みやすい表現力なので充分な作品となっています。
何を言われるかよりも誰に言われるかが重要
※百田尚樹さんを好きではない人にとっては、おそらく入ってこないでしょう..
その他の読みどころとしては、小説家になった経緯、「永遠の0」の誕生秘話、「永遠の0」で書きたかった事も載っています。(是非本中で確認を)
読みながら改めて色々考えた事
「人は自分は弱い」と、”決めつけて”しまっているので、そう考えない。精神力も体力と同じで鍛える必要がある。会社をクビになる事と自分の仕事が無くなる事は違う事。昔の人や戦時中の人と比べたら今の私たちは恵まれているではないか。「病は気から」心の病も同じ。「幽霊の正体見たり、枯れ尾花」。「樫の木と葦(イソップ物語)」。弱さを認める事、弱さを出す事との大切さ。後悔と失敗は違う。心は外からの攻撃には強いが内側からの攻撃には脆い、つまり自滅しやすい。何でもかんでも平均値をとっていくより、全てを足して割ったら平均値の方が絶対に良い。承認欲求と自尊心(プライド)の関係。プライドを捨て、認めてもらう為に行動をすべきである。だが、傷つきたくないというプライドが勝ってしまう為、行動しない。プライドを捨てることが大事。何でも「当たり前」に感じてはいけない。「当たり前」は幸せを感じない。「幸せの基準をどこに設定するか」が重要。柔軟に基準を変えられる心のトレーニングをしていく。他人を基準(比較)するのは止めよう※特に日本人に多い。お世辞が上手な事は、感謝をちゃんと伝えられる人。出世だけでなく会社員、社会人として重要。ただし見え透いたお世辞(感謝)はダメ。
720円+税
新潮新書
2016/8/20
※他の百田さん作品集、マガジンにしています。
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最後までお読みいただきありがとうございました。
「完読後もまたこちらに訪れてもらえると嬉しいです。」
「友達に家族に勧める際に、今回の紹介が参考になると嬉しいです。」
Best of luck
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