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趣味で映像制作をしている私がVGT2024に行ってみた!


前振り(キッカケ)

こんにちは!

私は普段、映像とは全く関わらない業務を勤務しています。趣味で映像制作をしており『飯田二歩』という名義でSNSやYouTubeを中心に活動してきます。

今回は2年ぶりに開催された映像クリエイター向けカンファレンスイベント”VIDEOGRAPHERS TOKYO (VGT)”に参加しました。

7/9(火)と7/10(水)の2日間、東京の虎ノ門ヒルズ駅にあるTOKYO NUDEで開催されました。幅広い分野で活躍されているクリエイターさんのトークが聴けるセッションや映像関連企業による展示ブースが一つに集まって開催されました。

私は仕事の関係で1日目のみ参加しました。
実は2回目のVGT参加となりました。
初めて参加したのは2年前のVGT2022でした。

そもそも、趣味で映像制作をしている程度の私がわざわざ東京へ足を運んでまで参加した理由は、自分自身への映像のスキルアップと映像界隈の新しい知識を得たいこと、そしてクリエイターさんとの直接な繋がりを得たいからです。

私はFLASH黄金時代の頃、FLASH職人に憧れて映像制作を始めました。映像制作をしていく内にスランプとなり行き詰まっていました。家庭の事情云々もあって自分として今後どう映像制作と向き合っていくか悩みました。
そんな時にVGTと言うイベントを見つけ、このような機会は滅多にないのに2022年当時参加しました。イメージと180度変わり、様々なクリエイターさんを知ることで刺激になりました。その結果、新しい表現の幅を広げることができました。

今回も前述の理由通りVGT2024の会場へ足を運びました。
長い前振りとなりました。見てきたセッションや展示ブースでの感想云々を語りたいと思います。

各セッションを見た感想

1日目OP

9時35分頃、一般の入場が開始され即座にHurray!のセッションを見にRED STAGEへ入りました。300席近く会場で座ってから数分が経過して10時頃には満席となりました。10時30分に開始するセッションの前にOPが始まりました。Vook代表取締役でVGT2024を主催している岡本 俊太郎さんが登壇されました。2019年から始まったイベントでこの5年間での変化やこれからの5年後について話し、今回のコンセプトである"「OUT OF FRAME」=枠を超えていく。"について熱く語っていました。この2日間の祭典が始まった気分となりました。

Blenderで映画づくり!? 『数分間のエールを』を生みだした数年間の奮闘記

今回のVGT2024で1番見たかったセッションでした。インディーアニメが好きで、その中でHurray!の映像作品はクオリティの高く、一度は聴いてみたいと思いました。

ただ、前日まで『数分間のエールを』を見ていませんでした。田舎に住んでいた私には見る機会でなかったので、前日に池袋の映画館で観に行きました。その行動はセッションを聴いてより理解が深めました。
50分間でありながらスライド数が140枚近くあって、内容が一つ一つが凄かったです。

まず、本編に流れるMVと脚本でおきた何度も練り直した5ヶ月近い奮闘劇。本編に登場したキャラクターの細かなデザイン案(モブキャラといったキャラクターも話されていた)。ほとんどがBlenderで行っていて最後の味付けとしてAfterEffectsで行ったこと。モーションキャプチャは意外な場所で行っていたこと。残り2ヶ月で2周目作業を行い、全部シーンを修正したという荒技。
等などたくさんのことを聴けました。
また、修正前のMVの絵コンテ映像やBlenderでのワークスペースと貴重なところが見れて良かったです。

本当にこのセッションを聴けて刺激になりました。
数分間のエールを』は、もの作りをされている方は見てほしい作品です。オススメします!

【CG・モーショングラフィックス】快適な制作環境の作り方

この時間帯になると見たいセッションを行くと、開始30分前でありながら満席のアナウンスでなってしまい悲しむ場面が出始めました。SNSで『 #VGT2024 』と検索するとそのような光景が見受けられます。こちらのセッションも私が会場前の列に並んで数分後に満席となりました。

内容はCumuloworks(江口 智哉)さんによる快適な制作環境についてでした。
私自身の制作環境について機材云々は全く知識がなかったので、正直難しかったです(うゆゆゆゆ~許してくれ!)。強強のメインマシン、ファイルの命名規則・整理のルール、AfterEffectsでタイムコードのオーバーレイの作成、バックアップ体制など為になる内容で勉強になりました。
セッション後に展示ブースで登壇者に遭遇し、挨拶と名刺交換をしました。

シネマカメラに頼らない!映像監督が語る、ミラーレスで挑む広告・映画撮影!

前述にも書いていますが、開始数十分前でセッションの満席が発生するので気になったセッションは直ぐに足を運びました。

私はカメラ云々の知識に対して正直理解できていません。ただ、登壇者の村上 岳さんと小原 穣さんによる撮影に対してどのような思い出で取り組んでいるかをメインとしたトークが聴けて為になりました。登壇者それぞれ撮影した映像は見ていて美しく綺麗でした。

自分が作っていない時間で自分しか作れない時間は何だろうか考えされ、今後の制作へのシナリオが作りやすかったです。
また、身近な人・興味のある人をドキュメントにしてみることで人間力を磨き、自分の演出を新たに生み出せることを知りました。

インテル Blue Carpet Clubクリエイターと語るCreativeとAIの関係性

AIに関して気になっていたのでこちらのセッションにしました。

内容としてはインテル株式会社 技術本部 部長 工学博士である安生 健一郎さん、MCのTJOさん並びに5名のジャンルの異なるクリエイターさんとのトークでした。

5名のそれぞれの自己紹介、制作環境(PCスペック)、AIとの関係性などを聴いて、それぞれに特徴のあるクリエイターさんをこの場で知り、『こんなクリエイターさんがいるんだ』と知識や表現の幅が広がりました。

田中 紫紋さんによる映像制作でのAIとの活用法、松山 周平さんが制作したMVはNeRF(Neural Radiance Fields)を使用している点とチャレンジ精神がありました。AIに関して抵抗感がありますが、このような形でAIと関わっていることにチャレンジする気がしました。

他にも5名のクリエイターさんの中でフジモトタカシさんの映像作品が好きになりました。インパクトのあるVFXであり印象に残りました。また、Blederによる制作がメインで新しいアドオン(プラグイン)が出てきたら、直ぐに行動する姿勢が凄かったです。SNSで投稿されている興味のある方はご覧になってください。インパクトがあります。

なかじましんやと菱川 勢一が語る映像のこれまでとこれから

1日目 RED STAGE 最後のセッションでした。
なかじましんやさんと菱川 勢一さんが過去に制作された映像でのエピソードを話し、数年後の映像界隈に対してどう向かっていくを語っていました。

なかじましんやさんは最初に過去のCMをまとめた映像が流れ、私は『懐かしい!』『えっ!このCMはなかじましんやさんが作っていたの』と映像を見てそう感じました。元々映像制作はやったことがないのに、とあるキッカケで映像を作るようになったエピソードに意外性がありました。また、日本と海外では撮影が異なっていて、海外はワンカット主義というも驚きました。

菱川 勢一さんは代表作品であるドコモの『森の木琴』のエピソードについて語りました。カンヌ国際広告祭に参加された際、当時NIKE一強時代だったので期待していなった中で金賞受賞に驚いていたようです。次の年、審査員になった事で海外からの人脈が広がっていたと語っていました。
海外のイベントに関して私は英語と行った海外の言語に抵抗感がありましたが、海外への挑戦をすることで新しい出会いや次の展開に繋がることを知りました。

その後、二人が思う『これから』について語り始めました。なかじましんやさんはセリフ(声優)以外AI技術のみでアニメを作って、完成した映像を流しました。AIは技術が進歩しているが、作る喜びが半減すると言っていました。映像制作は一人で作っているわけではなく複数人で作っている。AIによって撮影するの喜びは少なくなる。『仲間と一緒に作りたい!』と言う思いが強い人にはAIをあまり使わない方が良いかと思います。私は使うか使わないか正直難しいです。
私は一人で作るのがメインであり『誰かに見せたくなる』と言った欲求があります。一人で映像制作をしていると周りから尊敬されます。ただ、一人は行き詰まる場面があります。正直AIと関わりは賛否両論あります。自分としてはお助けキャラとしてのイメージでAIとの関わりをしていきたいです。

最後に菱川 勢一さんから映像制作において『自分の感性に自信を持ってほしい』という言葉にとても勇気づけられました。

展示ブースでの感想

今回はセッションのみならず、映像関連の企業が最新機種を生で展示されていていました。展示ブースは人が多くて凄かったです。

私自身、趣味で映像制作をしているせいかPCやカメラにこだわりがありませんでした。田舎に住んでいた私は主に家電店で購入する程度でした。

私は興味範囲で展示ブースを回りました。

展示ブースではCanonNikonSonyといったメーカーが最新機種のカメラを直接触ることができ、CanonのEOS RシリーズやNikonのZ6Ⅲは見た目がオシャレかつ機能性が良いので今後デジカメを買い替えする際、候補として考えたいと思いました。あと、家電店と違ってメーカーさんが親密にお話ししてくれるので信頼感を持ちました。

PCに関して私が現在使っているのはノートPCであり、使用してから5年目となります。新しいPCの買い替えを考えていますが、以前家電店で購入する際PCスペック云々の説明があまりなく好意のない対応をされたので別の購入方法を検討しました。今回はNVIDIADAIVASUSあたりを訪ねてみました。とても参考になりました。親密にお話ししてくれる上、オンライン購入でも家電店のようなサービスが充実している点やオンラインのみならず展示・販売できる店舗を紹介してくださりとたくさんの情報を得られました。
金銭面で直ぐには買い替えませんが、いずれか買い替えの時期になったら利用してみたいと思いました。

あと、Wacomの最新機種『Wacom Movink』を体験しました。
ペンを握った瞬間、鉛筆を握っているような感覚で描き心地が良かったです。本体を持ってみると私が持っているペンタブとは比べ物にならないほどの軽さでした。1番テンションが上がってしまいました。

クリエイターさんとの交流

私は田舎に住んでいて、東京へ行くのに半日近くかかります。
様々なクリエイターさんと直接出会えるのは滅多にないので、オンラインでお世話になった方々をメインに交流しました。

今回、交流をするために消しゴムはんこによる名刺を作りました

朝までアフター』『朝からアフター』でお世話になった方々と交流し、名刺やステッカーをいただきました。

そして、私の師匠であるヤマダイさんと5年振りの挨拶となりました。5年前のAEオフ以来となりました。当時AfterEffectsを始めたばかりの私が、ヤマダイさんの出会いからAfterEffectsの楽しみを知り、映像スキルを成長してくれました。その後、2年前のVGT2022でも見かけましたが会釈程度しかできませんでした。今回はようやく再会できて良かったです。

他にも意外な交流もありました。
それは1日目最後のセッションが開始する前のことでした。
私は会場の席に座って待機している時、私の隣に座っている方が別の誰かと会話していた。覗いてみると可愛らしいステッカーがあった。ふとSNSを思い出した。

まさかと思いつつ、声をかけてみました。monchi.さん本人でした。
驚いた様子でした。名刺交換をし、消しゴムはんこの名刺を見て『凄い!』
『足跡をモチーフしてみて可愛いですね』と喜んでいました。

今回のようなイベントがなかったら、こんな出会いがなかったので東京まで足を運んで正解でした。

最後に

今回は2日間の内1日目しか来られませんが、たくさんのクリエイターさんと直接話を聴けることに貴重な経験を得られました。
OUT OF FRAME』から自分が知らなかったことをこの場で知り、新しい出会いや刺激を得られました。趣味で映像制作をしていますが、勇気づけられて今後も続けていきたいと思います。

出会った経験は今後に活かしたいです。そして、仲間を大事にしたいです!

VGT2024で出会った際にいただいた名刺+ステッカー

最後にVGT2024を運営してくださった方々、素敵なセッションをしてくださった登壇者の方々、親密にお話をしてくださった展示ブースの皆様、そしてイベントに来てくれた方々、本当に2日間お疲れ様でした!
このようなイベントに参加できて良かったです。
本当にありがとうございます!


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