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三味線ってどんな楽器?ー1



燕、巣立ち間近


テーマはジューンブライド。
芍薬の綺麗な生け花


曇天の現代劇場

昨日はメンタルダウンしていましたが、今は少しマシになりました。

三味線ってどんな楽器?ー1




昔はピアノを弾いていたけど、結婚してから懇意にしていた先生の教室が遠くてやめてしまいました。


代わりに始めた三味線。


ピアノと比較する。


小さい頃からお稽古ごとになるピアノと違い、三味線は腕で抱えられる程度に成長しないと始められない。基本姿勢が正座だから、足が短くなるかもとか、成長の阻害が気になる親は、あまり選択肢にしたくないかも。


ただ、楽器の値段はピンきりだけれど、スタートアップはピアノほど高くならない。


ピアノはグランド・ピアノとはいわない、せめてアップライトと考えても、1000000円程度の予算が要ります。


あと調律師にメンテナンスを依頼する必要も出てくる。


対して、三味線本体は花梨などの赤みがかったものから紫檀など高級な木が原料。高いものだととんでもない値段がかかるだろうけど、平均的な長唄用細竿三味線で、十万程度用意すれば、三味線、撥、銅かけ、指すり、つや布巾、あわよくば三味線ケースなどなど一式が買えます。(太棹三味線はもっとお値段が張るでしょう)




ただ、三味線は、感覚としてはピアノよりもいろいろと細かいメンテナンスが必要。


まず調律。

ヨナ抜き音階といって、ファとシの音が無いらしいですが、三つの弦をドファドに調律するのが本調子、ドソドにするのが二上り(※二の弦が一音上がっているのが文字面からも分かると思います。)、ドファシにするのが三下がり。


これを調律笛であわせる。場合によっては曲中で変調する。(すこぶる苦手)


糸は撥で打ったり、爪でひっかけて音を出すのだから、当然磨耗して切れる、消耗品です。


原料は化学繊維もしくは絹。


切れない丈夫なものが良いと素人(というか私)は考えますが、切れない糸を弾くと爪が割れるようになるでしょう。


文楽では、上手で三味線を弾いているのを聞くことができ、国立文楽劇場では展示を見ることもできます。


太棹三味線の撥は、私が持っている細竿のものほど八の字に広がっておらず、スマート。そして象牙の質感は、プラスチックのようにテロテロしていなくて、鈍く輝いており、高そうです。(結局お値段が気になる庶民)


三味線は、ただ弾くだけでなく、弦を張り調律することが必要。


弦ほど頻繁に変える必要のある部分は、三味線のパーツの中にはありませんが、その中でも、胴体部の半月部分は(下手くそが弾くと)剥がれやすいので、ノリ付けする必要があります。


棹部分の糸巻きも、磨耗するとテロテロになり弦が張れなくなるので交換する必要があります。大体数万円。





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