柏木祥子

小説かき。そうさくぜんぱん好き。pixiv、twitterにもときおり出没します。一日…

柏木祥子

小説かき。そうさくぜんぱん好き。pixiv、twitterにもときおり出没します。一日一回投稿したい。一回失敗したけど。 https://www.pixiv.net/users/5280935 https://twitter.com/shokokashiwagi

最近の記事

覚悟が決まり過ぎてる女の子とやきもきしている男たち「BECKY」の簡単な感想※ネタバレあり

「BECKY」  いやあ、変な映画だなあと。  家族を殺された少女がネオナチから逃げ回りつつ復讐を果たすという、一見するとよくあるような内容なのですが、見ている印象が全く違う。  普通、こういう映画のリベンジシーンには多かれ少なかれカタルシスというものがあるのだけど、この映画には全くない。主人公のベッキーを捕まえようとする連中はどいつも及び腰で、「きみのこと積極的に傷つけたいわけじゃないんだわ……」的な態度で近づこうとして、ぶち殺される。カタルシスどころかドン引きである。いや

    • ラスアスのキャスリンはいいキャラだったと思うんだということ(ネタバレ)

       オリジナルのキャラクターというものの扱いは難しいです。昔のアニメなんかはめちゃくちゃ自由にやっていて、違いすぎんか? みたいなのも結構ありました。エクセルサーガとか、違い過ぎて笑う。  私個人としてはメディアミックスには一定のオリジナルへのリスペクトが必要だと思うのですが、同時に原作を消費するだけで映像作品特有の落とし込みみたいなものがないなら、やってもなあと思うのです。ただの刺抜きみたいなのも好みではない。(ぼざろのアニメとか。評判がいいのでなかなか言えるときがないので

      • 最近見たもの

        のだめカンタービレ    ノイタミナのアニメ版。いいなぁと思うのは、やっぱり多種多様の音楽を聴けるところです。日頃クラシックを嗜むというほどにシャレオツな人でもないですが、そこそこには好きなのでよかったです。最近はファントムスレッドのサントラをめちゃ聴きます。あれクラシックですよね?  のだめカンタービレは感動ものではないです。なのでこれから書くことはちょっとした長い前置きと考えてほしいのですが、私は普段あまり感動するとかの宣伝文句には全く惹かれないたちで、むしろ忌避感すら

        • 幸運だねえ。「ブレット・トレイン」

           月初めになるといろいろなことがある。先ずFGOの呼符が5枚交換できる。原神のガチャ石が交換できる。第二水曜日にやっていたスーパーのセールが品を変えまた未来に現れる。そして私は月初めになると、また一年の終わりに近づいてしまったと考えるのである。まだなんにも達成していないのに。  なにはともあれ、月初めになるといろいろなことがある。UNEXTで無料のポイントが配布されるのも月初めだし、確認していないがブレットトレインを観るために必要なポイントが半分以下になるのも月初めだ。とい

        覚悟が決まり過ぎてる女の子とやきもきしている男たち「BECKY」の簡単な感想※ネタバレあり

          スパイファミリーがあまり好きではないという話

           人気作について悪く書くというのは、いつも自分がただ逆張りでそう言っているわけではないということを自分に納得させる作業をしなければならないと思う。  売れたものが正義だというのは単に商品価値の高さや商品としての有用さを言っているのであって必ずしもそれが作品として優れているとは限らないということをわかっていても、ついついそこを混同しがちだ。  そこに思想的な疑問が入ってくれば、事態はますます混迷を極める。ただでさえ日本ではポリティカル・コレクトネスに対する悲しい誤解をされが

          スパイファミリーがあまり好きではないという話

          映画感想「リベンジ」

           フランス産のレイプリベンジもの。こういう映画にしては珍しく、主人公側にも落ち度がある(”落ち度がある”というとちょっと誤解があるのだが)。どちらかというとリアル目の作品であり、同系統のアイ・スピット・オン・ユア・グレイブが嫌な殺し方博覧会になっていたのに対し、こちらは正統に被害者対加害者のサバイバル戦である。びっくりするほど血が出るが、一昔前のマーダーライドショーやらヒルズハブアイズに見られたセンセーショナリズムなグロテスク表現ではなく、登場人物は全員マジになってやっている

          映画感想「リベンジ」

          気に入っている映画たち2

          1.アンダー・ザ・シルバーレイク  アンチハードボイルド素人探偵映画。こういう、あまりにも無体な感じの映画というのが好みで、アンチエクスプロイテーションエクスプロイテーションとでも言うべきひねくれた根性を感じる。 2.ブルータル・ジャスティス  どこにもジャスティスなどない。それぞれにそれぞれの正義があるとは言うけれど、劇中の彼らは明らかに自分たちが”正義”の側にいるなどとは考えていない。人があまりに粗末に扱われているにも関わらず、この映画はけっこう命の大切さを教えてく

          気に入っている映画たち2

          好きな映画たち

          好きな映画、気に入っている映画を簡単なコメントとともに紹介したいと思います。一度に最大十本。 1.不思議惑星キンザザ  むかーしむかしのソ連SF映画。ソ連SFといえばストーカーやソラリスが有名だけど、これも同じぐらい有名ではないだろうか。印象的なシーンや台詞が多い。異星人がみんな嫌な奴なのが特徴。恐らく当時のソ連を喩ている映画なのだと思うが、それはそれとしてオフビートなコメディSFとして見るのもいい。 2.ホット・ファズ  最近見直して面白かったなあというポリスコメデ

          好きな映画たち

          まあ、卒業に際して言ってみても

           卒業です。  どういうことを思います?  卒業したんですが、なんでも構いません、卒業という行為、みんなしたことがあると思うんですけれど、いったいどういうことを思ったんでしょうか。  高校時代までの無鉄砲さを亡くした身としては、大学の卒業というものはとてもさもしく、ただ無限に続く不安のなかに取り残されるような気分でした。とはいっても、表面上は冗談めかして笑うだけなのですが。  就職先が決まってたらまあ、ちょっとは違うのかなあ……でも、あまり変わらない気もする。多分、学

          まあ、卒業に際して言ってみても

          パワプロ2018を今さら買った

           今までvitaでは2016をずっとプレイしていたのだけど、最近になって買い替えたくて2018に手を出した。  結果……ペナントはあまり楽しめそうにない。なんだか成績の残すやつがよくわからないのでオーペナに向いていない気がする。投手はともかく野手がね。  半面、サクセスは楽しかった。特にリゾートと五稜郭はパワポケのサクセスを思い出して好きだ。リゾートをやると毎回、尾梅小雪ちゃんを攻略してしまって育成の幅が広がらないのだが。  ヒロインがひどいだとかいろいろ聞いていたのだ

          パワプロ2018を今さら買った

          マッドタウンというかマッドタウンズ『マッドタウン』

           アーレンにとって重要なものは後ろからぼやーっとやってくる。つまりぼやーっとした映画。  というのは乱暴すぎる解釈としても、やっぱりぼやーっとした映画です。なんだろう、感情の起伏を表現しない映画というか。暗黒ウェス・アンダーソンみたいな。違うか。  物語は実にシンプル。荒地に追放されたらしい女性が食人族に取っ捕まったり退廃的なコミュニティと関わったりしているうちに食人族の男と家族っぽくなる話。  派手な描写はほとんどないが嫌なシーンはそれなりにある。謎にジム・キャリーが

          マッドタウンというかマッドタウンズ『マッドタウン』

          評価が低いけど個人的に気に入っている映画その1『ゴーストライダー2』

           最近の私の映画の見方は、あまりよろしくない。  インターネット・ムービー・データベースに張り付き、評判を見てから映画を見るようになってしまっている。配信サイトで面白そうなのがあったらとりあえず原題を検索したり、あまつさえyoutubeでカーネイジ・カウントを見てしまったり。  昔はそうじゃなかった! tsutayaで何十分もしゃがんでゴミみたいな映画をたくさん借りてきたはずだ! ヴァンパイアvsゾンビとかゾンビvsゾンビとか……。  そういう映画というのは本当にひどい

          評価が低いけど個人的に気に入っている映画その1『ゴーストライダー2』

          小説を書いていたときのサウンドトラック的ななにか。

          https://ncode.syosetu.com/n1613gx/  めっちゃ自己満です。↑の作品を私は一日一回投稿で書いていて、それがこの間、一部完となったのですが、それを書いていたときにイメージしてた曲とか、流してた曲のリストみたいな感じです。  小説を読んで欲しいのと、みんないい曲ばかりなので聴いて音楽の話でもできたらなあみたいに思ってやります。  ご存じ、スーサイド・スクワッドの予告でも使われていた曲です。書き始めた切っ掛けの曲でもありました。三分の一ぐらいは

          小説を書いていたときのサウンドトラック的ななにか。

          マーベル映画は映画じゃない問題の誤解

           今さらだよっていう話だとは思うけれど、今さら言いたくなったので書く。  これは二年ぐらい前の話だ。マーベルがまだまだやっていくぜなときで、彼らがアカデミー賞をばりばり狙っていたときのことだ。ヒーローたちがその責任の重みやら宇宙の命運やらを気にしている一方で、ジ・アイリッシュマンというマフィアを題材にした実話映画という真逆の映画が製作されていた。とても恣意的な書き方だが、この構図はそれなりに重要に思える。なにが重要なのかと言えば、この一年前である2018年アカデミー賞では、

          マーベル映画は映画じゃない問題の誤解

          美少年史

           美少年が互いに己の存在を見たとき、初めにあったのはどちらが先にフェラチオを行うかと云うことと、その場合それはオート・フェラチオにあたるのかということであった。ご存知の通り、オート・フェラチオとは自らの男性器を自らで咥える行為を言い、通常であれば特殊な訓練か才能が必要になる。美少年が互いを自分と認めて、自分の目から見ればオート・フェラチオであるというのは簡単だが、彼(ら)はまたご存知の通り、面倒な気質で、しかし主観で、そんなにも安易に物事を定めてしまってよいか二人とも疑問だっ

          美少年史

          radioheadで打線組んだ

           2ちゃんでよく見るあれをやってみたくて、やってみようと思ったので。  radioheadはもう何年もきいていますが、割とライトなファンなので、登場曲は有名どころばかりです。あと理由なんかも書きたいですが、あんまりすごいのはないです。感性勝負で。 1中 everytihing is in its right place  一番センターはこの曲。キッドAの最初の曲。はじめてきいたとき、うわっ、なんかはじまるぞ、と思ったので。守備範囲も広そう。強肩、盗塁は率はいいけど多くな

          radioheadで打線組んだ