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【読書レビュー①】宮部みゆき「理由」

こんばんは。PisMaです。

本日読み始めたのは、新潮文庫の
宮部みゆき「理由」。

マシュマロでリクエストいただいた作品です。
リクエストありがとうございました。じっくり読んでいこうと思います。
まずはざっと読んだ一章の要約から。


そうとも、これでおしまいだ。
おれたちのような者に次の世でもう一度チャンスがなければ。
おれたちのような者。おれたちみたいな連中。

ージム・トンプスン『内なる殺人者』
「理由」冒頭より抜粋


物語は、交番に勤める石川巡査のもとに田中翔子、片倉信子がやってくるところから始まります。
田中翔子は自転車を紛失したことが原因で交番へとやってきます。翔子は部活をサボってまで交番に来ていたので、信子に見つかると部活でペナルティがあることを焦っているようでした。

しかし、そんな翔子の懸念をよそに信子はどこか様子が違います。ひどく狼狽し緊張した様子で、「自分の家に雑誌に載っていた人がいる」と石川巡査に告げます。

片倉信子の家は地元の簡易宿泊施設であり、様々な宿泊客がやってくる場所。そんな施設に、新聞にも載った一家四人殺しの重要参考人・石田直澄が居ると話します。石川巡査は疑心暗鬼になりながらも片倉ハウスに向かうと、確かにそこには石田直澄の姿がありました。

彼が姿を現したことで「荒川の一家四人殺し」の謎と闇に光が当たることとなります。

信子は「石田さんは人殺しなどしていない、可哀想なおじさんだ」と確信めいたものがあるようで、犯人ではないと考えているようです。

そもそも荒川の一家四人殺しとはなんなのか、誰が何のために起こした事件だったのか?石田直澄はどんな鍵を握るのか?
そんな謎を広げながら、物語がゆっくりと動きはじめていきます。


一章の人物は、一家四人殺しの重要参考人と女学生2人。そして交番務めの巡査。

最初の登場人物が今後の物語にどんな影響を与えてくるのかが気になるところです。一番最初だけ登場して最後に全部持っていくか、物語に断続的に現れてくるのかワクワクします。
本の文量が久々にかなり多めなので登場人物も多そうです。最後はどんなまとまり方をするのか、色々予想しながら読んでいきたいです。

今日はここまで。
ゆっくり読んでいこうと思うので、どうぞお付き合いいただければ幸いです。

お相手は黄緑の魔女PisMaでした。
一家四人殺しの謎が始まります。

ご機嫌よう。



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