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【読書レビュー②】米澤穂信「可燃物」

こんばんは。PisMaです。
今晩は少々遅めの投稿です。本日も「可燃物」を読みました。
二章目のタイトルは「ねむけ」。
本書を読んで思ったことがひとつ。

ミステリ、めっちゃ難しい。
レビューを語るのも烏滸がましいレベルです。

ミステリの難しさを痛感いたしました。そりゃそうですよね…プロのお医者さんとかも書いてるジャンルですもんね。さながら情報をどれだけ効率よく提示していくかプログラミングのようです。
今回読んでいる「可燃物」は警察がテーマになっているので、なかなかに説明的な部分と専門用語が多いので今回のレビューは感想メインで書いていきます(本来それであるべきなんですが)。実際に詳しくはどんなお話なのか気になる方は本書を読んでみてくださいね。

今回は「ねむけ」というお話でした。
大枠としては、とある家に強盗に入った人物が交通事故を起こしたものの、凶器は見つからないわ証言は食い違うわで犯人を逮捕できない。事故を見ていた証言者たちは何故嘘の証言をしているのか葛警部は迫り、真相を目指していく…といった感じ。
この類の小説はタイトルが伏線回収になっているパターンが多くて大好きです。現代に生きる人々はみな疲れており、疲労による居眠りから始まった歪み。証言者たちは皆ねむけに苛まれていて、睡魔に負けたことでもうあとがない状態に追い込まれていました。

正直なところ、証言者たちよりも捜査にあたる刑事たちの仕事がハードスケジュール過ぎて心配になります。三日働いて4時間しか寝れていないという、ブラック企業もいいとこな仕事環境。医療に従事してもそうですが、人の命が関わると一気に業務時間とかそういう感覚が死ぬのはどうにかならないもんかなぁと何故かすこし凹みました。

食事も菓子パンとカフェオレ、濃い緑茶しか出てきません。なぜ。そういうときほどでかいオムライスとか食えよ。

そんな極限の状態で、最低限の栄養で、最高のパフォーマンスをしろと言われても。小説の中での描写なので、実際の警察はどうかは分かりませんが…どうにもお疲れ様ですと言いたくなります。

今回はこの辺りにします。
また続きが読めたら更新します。

お相手は黄緑の魔女PisMaでした。
疲れたときほど質の良い栄養を。

おやすみなさい。


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