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2020年の梅酒作りと去年の梅酒の試飲・保存方法!

今年も、梅酒作りの季節がやってきた。

去年漬けた梅酒は黄金色になり、梅のエキスが充分に出ている事が分かる。

去年は約3Lもの梅酒を漬けたが、今年もまた漬けなければならない。

なぜなら、酒飲みに終わりはないからだ。

去年浸けた分は、今年の分、そして、今年漬ける分は来年の分になる。

今年の梅は高かった。

今年は近年稀に見る、梅の不作年です。

去年は近所のスーパーで、1kg 700円程度で買っていた紀州の青梅が、今年はなんと1500円!

しかし、背に腹は変えられない。

梅作りは、梅の質がかなり重要!

だから、いくら高くても、質の良い梅で漬けなければ、来年美味しい梅酒は飲めない。

しぶしぶ紀州の青梅を購入!

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梅酒を漬けた人は分かると思いますが、袋を開けた時のこの、なんとも言えない甘い臭い。

この時期になると、もうすぐ夏の訪れを予感させます。

梅酒作りの注意点と酒税法のはなし

さっそく梅酒を作ろうと思いますが、その前にいくつか注意点があります。

1つ目は容器をよく消毒することです。

梅酒は1年という長期間の間、熟成させて作るお酒です。

その為、保存容器の状態が良くない(菌が入っていたり、機密性が悪く空気と触れる状態)と、雑菌が繁殖してダメになってしまいます。

なので、瓶などの容器を使う際には、水から煮沸消毒をする事。

煮沸出来ない場合は、消毒用アルコールを染み込ませた布などで、良く除菌する事が重要です。

2つ目の注意点は酒税法です。

日本では、酒税法により以下の事が決められています。

・アルコール度数が1%以上のものは全てアルコールとみなし、作った酒には全て税金がかかる。

・酒類の製造には、国の許可が必要である。※ただし、本人が個人で楽しむ場合には、条件付きでOKにする。

要するに、許可を得ないとお酒は作れず、作ったお酒は全て、税金の対象になる。

ということです。

しかし、日本もそこまでイジワルではありません。

特別にお酒を作っても良い条件を指定しています。

・20%以上のお酒で漬けること

・米・麦など穀物類を使用しないこと

・ぶどう類を使用しないこと

上記の点をクリアすれば、漬け酒を作っても、違法にはなりません。

なので、梅酒を作る際に、一番意識しなければならない事は「20%以上のお酒で漬ける」という事になります。

これは、上でも話した、酒税法を遵守するとともに、高い度数の酒で漬けることで、菌が繁殖しにくいというメリットもあります。

梅酒の作り方

それでは、いよいよ梅酒を作っていく。

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材料

・青梅 1.5kg

・ブランデー 2.7L             

・ハチミツ 800g

・5L容器

・除菌用アルコール


作り方

1)容器の消毒

容器を綺麗に洗って、水を良く拭き取る。布やティッシュペーパー等に除菌用アルコールを染み込ませ、容器を綺麗に除菌する。

2)梅の下処理

梅は軽く水洗いして、しっかりと水気を拭き取る。その後、竹串等を使って、一つずつヘタを取り除いていく。

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3)瓶の中に材料を入れる

瓶の中に梅→ハチミツ→ブランデーの順番で全ての材料を入れていく。

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もし、ハチミツでなく、氷砂糖などで漬ける場合は、下の写真のように、梅と砂糖が交互になる様に漬けると、馴染みが良くなる。

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以上で梅酒作りは終了です。

最初の1〜2週間は、梅とハチミツが良く馴染む様に、1日に1回軽く瓶を揺すってやると良いです。

梅酒の保存は、冷蔵庫でなく、一年を通して気温の変化がある、直射日光の当たらない暗がりが理想的です。

梅のエキスは約半年〜1年程で全て抽出されるので、好きなタイミングで取り出して下さい。

2019年の梅酒を試飲

去年漬けた梅酒を試飲してみた。

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色はしっかりと黄金色?琥珀色?に染まっている。また、濁りがなく、色が澄んでいる。

梅の実に傷があったりすると、色が濁り、透明感の無い梅酒になってしまう。

去年も良質な紀州の梅をわざわざ高い値段を出して買った甲斐があった。

一口飲んでみた感想は、濃くて美味い!!

甘さもちょうど良い。

後から少しだけ、タンニンの苦味が舌に残る。

これは、おそらく梅の実の取り出し時期の問題だと思う。

梅の種には、タンニンという苦味成分が含まれている。あの、ワインとかを飲んだ時に感じる苦味、渋みの味である。

なので、梅の実を入れておく時間が長いと苦味が強くなる傾向にある様だ。

私はワイン好きなので、タンニンに抵抗は無いが、苦味が欲しくない人は梅の実を半年で取り除いた方が良いかも知れない。

私にとっては、最高に美味しい梅酒でした!

作った梅酒の保存方法

梅酒というものは、半年から1年で、梅のエキスが全て液中に出る。

しかし、それで終わりではない。

その後も数年〜数十年という長い年月をかけて熟成する事で、角が取れて、なんとも言えぬ優しい味と香りになる。

そのまま長期間熟成するのも良いが、梅の実がボロボロになって、濁らない様に、別の容器に保存するのが一番良いと思う。

保存する際には、機密性の高い500〜1L程度の容器に小分けにして保存する。

こうする事で、何度も蓋を開けて酸化するのを防ぎ、飲みたい分だけ一度で飲める。

保存する際には、やはり瓶を水から弱火にかけて、沸騰してから約15〜20分程度煮沸消毒すると良い。

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煮沸消毒した瓶は完全に熱が覚めて、水が切れるまで逆さにして置いておく。

瓶が冷めたら、漏斗等を使って、梅酒を瓶に詰めていく。蓋をしっかりして、酸素が入らない様にすること。

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以上で梅酒の保存が終了!

直射日光が当たらない、冷暗所で保存します。

数年後が楽しみです。

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