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【三者面談の利用】の前に知っておいてほしいこと①

夏休みも近づき、各学校では【三者面談】の時期がやってきました。特に【中学一年生】のお子様をお持ちの方は、きちんとした学校生活を送ることができているか、心配されていることでしょう。ところで、あまりにも質問が多い例がありますので、紹介しておきます。その質問とは「中学校はなぜ宿題が少ないんですか?」という質問です。このように思われる保護者様のために私なりの見解を述べておきます。

「宿題」と「課題」は同じように見えて、全く異なるものだと思ってください。中学校における「宿題」とは言わば自主的な予習のようなものが多いです。対して「課題」は授業中に仕上げて提出するものが多いのです。「課題」を授業中に仕上げることができなかった場合、家庭で仕上げることになるので「宿題」のようになります。お子様が授業中に頑張れば、家庭に持ち込む必要がないので「宿題」が少ないように見えるのです。事実、私は授業中にすべて行う時間を与えるので「宿題」として残るのは、やる気のない生徒のみになります。当然家庭でもやりません。期待もしません。よって明確に「宿題」を出したのは20年程前が最後です。また「宿題」は教科担当の先生が、小学校の先生のように点検する暇がないので、「宿題をやらない」から成績が悪くなるようなことがあまりなくなります。対して授業中に行う「課題」は成績に重要な影響を与えることになります。これは、家庭に持ち込むと提出率が下がるための教員側の配慮ですが、そのことも「宿題」が少ないように思われる原因のひとつでしょう。「週末課題」のように、土日の「課題」が出されることもあります。これは土日の「宿題」に当たりますが「週末宿題」とは呼びません。もうおわかりかと思いますが、「課題」と名のつくものが成績に重要な影響を及ぼします。
    また、中学ではテスト期間中に出される「課題」がとても多いです。これはテスト期間における「宿題」のようなものです。毎日進めなければ仕上げることができません。(私の場合はこれまた必ず授業中に行う時間をとるため、真面目に取り組む生徒は家庭に持ち込むことはありません。数学という教科の特性上、質問に答えてくれる教員、クラスメイトがいたほうがいいからという配慮です。)しかし「課題」が多くてテスト勉強ができないということはありません。「課題」を仕上げることこそテスト勉強になるからです。というか、テスト勉強をしてほしいから「課題」を出すのですが、なぜか、塾の勉強が忙しくて「課題」を仕上げることができないといった、本末転倒な生徒が多くいる傾向にあります。高いお金を払い、わざわざ成績を下げているようなものです。中学校の「課題」を丁寧に仕上げることこそ、成績アップにつながります。

いかがでしたでしょうか?お子様の明るい未来を心から願っています。

※私見ですが、中学で塾に行く必要はまったくないと思います。また、同様に幼い頃から英語を習うことも、ほとんどの場合意味をなしません。その件については別の投稿で詳しく説明したいと思います。

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