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王さまの本棚 20冊目

『口語訳即興詩人』

アンデルセン原作/森鴎外文語訳/安野光雅口語訳・絵/山川出版社

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本棚での位置はここ。この辺りは比較的安定して……して……ない。隣に安野さん絵のあしながおじさんを置かなきゃならない。あれー。。。ビリーミリガンも上に乗ってるし。しかし、岩波かっこいいな!

この本は先日『18冊目・手品師の帽子』で書いたけど、世界で一番うつくしい恋文が載っている、あの本です。ちなみにサイン本はせめてもの親孝行で母にあげたので、これはサインなしの第二刷。

で、調子に乗って、初!ワイド版岩波文庫~!と興奮しながら文語訳のほうも買ったのですが、まあ、読みなれてないと読めないよね……そして、水は低きに流れるよね…………もともと児童文学マニアだしね、わたし……難しい文体、読みなれなさすぎるよね。

(先日おタコは平家物語を注釈と現代語訳付きとはいえ、ほぼ原文で読んでた。わが夫ながらすごい。)そして谷崎潤一郎を読みながら、なれれば読めるよーっていうのですが、わたしは口語訳があるなら口語訳でも……いいじゃん……って思ってしまっ……

ああ、情けなや。

アヌンツィアタの恋文は、すべての恋する人の必読文献です。こんな慈しみをもって相手を想うことができるんだ、そして言語化できるほど相手のことを好いているんだ、と思うと、涙が止まらなくなります。

愛って何だろう、好きって何だろうって考えてみると、わたしは、慈しむことだと思うんです。

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