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王さまの本棚 69冊目

『佐藤さとるファンタジー全集』全16巻

佐藤さとる作/村上勉装丁・絵/講談社発刊/復刊ドットコム発売

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これはわたしが会社員なりしころ、ふと復刊ドットコムで全集が発売されると聞き(そのころすでに息も絶え絶えだったmixi経由だったかもしれない)、思い切ってドカンと買ったものであります。一冊、2000円。全16巻……いつか子が読むし!と思って。有意義なお金の使い道でした。子、いないけど。いいの。その分わたしが読むから。(有意義)

何度も言っている話なので、なじみの方は耳にタコでしょうが、『よい作家にはよい挿絵画家がパートナーとしていることが多い』、日本ではまさに佐藤さとると村上勉が好例でしょう。
かれらの組み合わせは本当に楽しい。かわいい。大好き。特に村上勉のカエルが良い。草花も、良い。

いまは「コロボックル」ではなく「コロポックル」という言い方が主流なのでしょうが、わたしにとっては永遠に、「コロ”ボ”ックル」なのであります。

子どものころあるある何でしょうか、自分にも目の端にクリケットが見える気がしてなりませんでした。というのも、母実家がど田舎で、昔話でいうところのちょっといいおうちで(戦後すたれたのですが)、山があったり田んぼがあったりで、小川も蕗野原もあったのです。まあいろいろあって、おやまあ、わたしにお鉢が回ってくる可能性もゼロではないのかな?と思っていた子ども時代だったため。いや、回ってこないのですが。そして今やわたしはだいたいの公算としてぽんぽこ村に骨をうずめるかもなので。もうクリケットは見えません。うわーん、母実家が恋しい。子どものころ、よう遊びよったんです。小学生の頃はとても社交的とはいえず、友だちと遊ぶよりも、家で本を読んだり、野遊びをする方が好きだったのでした。いまが人生でいちばん社交的かもしれない。

何だったんだ、この文章の展開。

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