王さまの本棚 74冊目
『くまの子ウーフ』
神沢利子作/井上洋介絵/講談社文庫
ウーフ!ウーフ!かわいいウーフ!
ウーフのふしぎなところは、「大人になりたい」という望みがなくて、『ああ、くまの子でよかった。』と思っているところ。
たいていの児童文学において、「子どもは大人になりたいもの、成長したいもの」というテーマがあるものですが、くまの子ウーフは、子どもでよかった、と言うのです、もちろん、ずるい意味ではなく!
これ、ふしぎふしぎ、と思っています。
だれか教えてくれないかなあ。
そう、勉強って楽しいと思って。児童文学評論とか読んでみたい。
こういうの。図書館へ……!さすがにこれは……敬愛する瀬田貞二の御本だけど、こういう時のための図書館。知識を得たいけど、本を入手しにくいとか、そういうときのための施設が、図書館。いいよねえ……。
ダルタニアン物語を先日破格で入手したので、読むのを楽しみにしているのですが、これもいま手にいようと思ったら、復刊ドットコムで出ているめちゃくちゃお高いやつしかなくて。ひええ、と思っていたら、なんと図書館にあるではありませんか!!!!!図書館!熱い施設!!!好きです!!!
いまコロナ禍にあって閲覧室のいすやデスクが閉鎖されていると聞いて、すごくしょんぼりしています。大学時代は普段から、図書館で勉強するのが好きでした……デスクが広いので、ルーズリーフやプリントをいっぱいに広げて、それこそ先日嶋津さんとツイッターのスペースでお話しした、頭の中の拡張ですよね、ああいう状態で勉強するのがすごく好きだったんです。
(試験期間はヒトが増えるので空き教室を探して勉強していました。)
いえ、大した勉強はしていません。研究というか……卒論は、論文ではなく、単に文字数の多い読書感想文……?みたいな?悲しい……
あそぶんがくぶなんていうもので、ほんとに遊んでても卒業できちゃうんですよね、学部なんて。先生も、なんとかかんとか卒業させるのが仕事、みたいな。
そんな環境でしっかり研究できる人が進学していて、うわあかっこいいなあって思っていました。
戻りたいかって言われたら、うーん、入学しなおしたいけど、18歳に戻るのはイヤ、と思うけど。
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