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王さまの本棚 51冊目

『ライオンと魔女と衣装だんす』

C.S.ルイス作/土屋京子訳/望月通陽装画/YOUCHAN挿画/光文社古典新訳文庫

『The Lion, the With and the Wardrobe』 

C.S.Lewis作/Pauline Baynes絵/Harper Collins刊

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ツイートと下記17冊目でだいぶ語ってしまった感があるのですが、ナルニア国物語2巻『ライオンと魔女と衣装だんす』についてです。

『2巻???』と思われる方のために少し説明をいたしますと、
岩波少年文庫では原書の刊行年順に翻訳されていて、ここで扱う光文社古典新訳文庫では、ナルニア国における時系列順に翻訳されているというわけです。1巻は『魔術師のおい』。
わたしが買った原書でも、2巻が『The Lion, the With and the Wardrobe』でした。こちらも時系列順なので、いまの常識では時系列がわかりやすいとされているのかも。
わたしは、6冊目に『魔術師のおい』を読んだとき、すでにナルニア国のことがとても好きになっていたので、ああ、ここでナルニアの創世が描かれていて、ここからナルニアという世界と街灯の物語は始まったのだと、えもいわれぬゾクゾクを感じたので、発刊順が好き。

偏見は良くないと思いつつ、角川つばさ文庫の存在はつらいので、ここはわたしという王さまの本棚だ!という強権を発動し、なかったことにして話しています。あれ読んで入口に立った子が、瀬田貞二を読んでふるえるなんてことあるのかな。ちょっと経験したことがないから想像もつかない。
似た経験としては、小学生のころよく抄訳版を読んでいて、中学生以降に図書館や書店で好んで完訳版を読んで、ああこのシーン!無くても話は通じるけど、好きな物語に、まださらに好きになる余地があったのか!と嬉しかったのです。そんな感じになるのかな。

ポーリン・べインズの絵もとてもすてきなので、もう少し大きくなったとき、ぜひ読んでほしいな。

ディズニーの映画は、随分前に一度見たきりなのであやふやなのですが、けっこう原作に忠実で好きだったように思います。ただ映像になると、子どもがいくさに出るということがまざまざと感じられて、それが無性につらかったです。
そして、2作目のカスピアン王子がイケメンだったので、観るのが嫌になってしまって、3作目は朝びらき丸じゃなかったので、拗ねて観なかったのでした。

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