時刀 純(邪界ニドヘグ)

ダーク&エロティックをテーマに、絵・漫画・音楽・小説…その他いろいろやっております。よ…

時刀 純(邪界ニドヘグ)

ダーク&エロティックをテーマに、絵・漫画・音楽・小説…その他いろいろやっております。よろしくお願いいたします。

最近の記事

あと10年 <010>

仕事を辞めたいと会社に伝えて1ヶ月以上が経過した。GWも挟んで、どこも混んでるであろうと連休は遠出せず、近所の川沿いなどを走りながら、少し落ち着いて、今後の生き方について考える時間ができた。 ふと、思い返す。昔の自分は、人生についてどう考えていたか。そこで日記の存在を思い出した。かなり長い期間、自分のサイトで連載し、その後ははてなダイアリーで書き続けていたのだ。しかし、Web上にデータ化されたものは、アーカイブを残さないと失われてしまう。あれだけ長いこと記録していた僕の日記

    • あと10年 <009>

      Noteにこのテーマで書き始め、生き方について考えていると、ちょっとしたことでも簡単に自分に刺さってしまう。例えば最近の曲ではこの2つ。 ビビデバ / 星街すいせい 次回予告 / キタニタツヤ ここまで読んでいる人からすると、そりゃ刺さるわなって思うでしょ? あと、これも刺さるといえば刺さる。好き。

      • あと10年 <008>

        すごく当たり前のことを言うと「もう働きたくない」のである。甘ったれるなと言われればその通りだし、働かずに10年生きる道があるならそれに越したことはない。もちろん、仕事が生き甲斐の人もいるだろうから、これは飽くまで僕自身についてだ。では、働かずに生きる方法とは何か。一つの回答として「働いている自覚なく働くこと」と導き出した。 『STEINS;GATE』で言う「だから、騙せ、おまえ自身を」みたいなことで、働いていると思っていない状況で収入を得られればいいのである。その暗示に効果的

        • あと10年 <007>

          前回、生きていくには1ヶ月18万円、年間で216万円ほどかかると書いたが、これはあくまで全国平均を元にした数字だ。実際、僕はどのくらいの節約でやっていけるのだろうか。 まずローンの完済には10年かからないので均すともう少し安くなるが、それでもマンションの管理費がかかる。光熱費もそうだが、インターネットは、すでに電気・ガス・水道に並ぶ必須のインフラであるため削減はできない。スマホのある生活もやめられないだろう、固定資産税や霊園管理料、adobeの更新料なども継続だ。PCやエア

          あと10年 <006>

          会社を辞めてどうするのか、今回は人生の目標というより差し迫った「お金」の話だ。 20歳から会社に勤め65歳で定年を迎え80歳まで生きると仮定した場合、定年までに必要な生活費は1.8億円、定年後に必要なのは1.2億円だそうで、それなのに生涯年収は1.2億円くらいというのは人生無理ゲーとしか思えないが、あと10年だけは生きると仮定した場合、収入の設定は少し現実的になる。 まず、独り身であるため、いったん無職になることで迷惑をかける家族がいない。人生における大きな支出の代表であ

          あと10年 <005>

          では、会社を辞めて、これから10年どうやって生きていくのか。 この齢で再就職などできると思えないし、今の会社と同じことが繰り返されるなら転職自体を望んではいない。今はどこも人手不足で、最低賃金も上がっているというなら、派遣やバイトという選択もある。しかし体力的にできることも限られてくるだろう。 賢い人は、この年までに不労所得を得るスキームを作ったり、人間力が高ければ、お金がなくなったらどこでもいって働いて、貯まったら休んでなんて器用なこともできるのかもしれない。でも、現実的に

          あと10年 <004>

          誤解のないよう注釈を加えると、うちの会社はブラック企業というわけではない。むしろ極めて良心的であり、社会貢献という意味でも立派な部類であると思う。しかし、経営陣の考えに触れ、実情を知ると、人員の補充などがいかに困難なのかもわかる。 ご多分に洩れず、うちの会社も労働環境は厳しい。残業は当たり前だし、土日祝日も出勤だし、有休もとれず、法令に基づいて年間5日取得したこととして調整される。これだけ人手不足と言われていても、最低賃金のままで専門性を求められ、社会情勢に従って商品も軒並

          あと10年 <003>

          今の会社を辞める…本当に? わかっている、これは暴挙だ。せっかくの安定収入を捨てて会社の期待を裏切る僕は、きっと思い知ることだろう。辞めるべきじゃなかったと泣いて悔やむ自分の姿がリアルに想像できる。 それでも、そうなったときの僕へ伝えたい…ここに記録しておきたいのは、これ以上、この仕事を続けることは耐えられなかったということ。病院で看護師が聞く最後の言葉で最も多いのは「あんなに働くんじゃなかった」だという。 僕は夢想する。心壊されて、人として生きられなくなった20年後の自分を

          あと10年 <002>

          父が行方不明になってから母子家庭で育ち、幼稚園に入る頃には母方の両親と一緒に暮らすようになった。厳しくもいろいろなことを教えてくれた祖父は、僕が小学校のときにガンで亡くなり、母はずっと仕事で不在。僕は温厚な祖母に育てられた。 母はアートディレクターという肩書きでデザイン関係の仕事についていて、バブル崩壊とともに借金を背負い、祖父と同じくガンになって45歳でこの世を去った。 僕は幼少の頃から映画が好きで、小学生になったら漫画にハマり、将来の夢は漫画家だった。高校卒業後、ろくな

          あと10年 <001>

          僕は、今までの人生で死のうと思ったことは一度もない。多くの人がそうであるように、元気で長生きしたいと考えている。でも、これから10年後、僕はいないかもしれない。 こんなプロローグでは何事かと思うだろうが、愚痴の一つも書きたくなったので、久々に筆をとった次第である。これからするのは、聞こえはちょっと暗い話になるだろう。なぜそんな独白を一般公開するかといえば、自分に向けた決意表明みたいなものなので、あまり本気にせず、タチの悪い冗談として聞き流してほしい。 どこにでもある、実に