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30代からの異業種転職モデラー【そこらへんのゲーム関係者 vol.6】

こんにちは、そめ吉です!「そこらへんのゲーム開発者」今回は飲食業やカメラマンを経て、31歳で業界未経験でありながらゲーム会社に3Dアーティストとして中途採用された北尾さんにお話を伺うことができました!それではどうぞ!


はじめまして、スポーツをこよなく愛す「そこらへん」の3Dアーティスト北尾と申します。

僕は31歳で中途採用でゲーム業界に入りましたが、それまで絵を描いたり3Dを作ったりすることも殆ど無く業界未経験での採用でした。記事を書いている今も入社1年半ほどで経験も浅く本当に「そこらへん」です。

飲食業、自転車日本一周、カメラマンとしての仕事を7年経ての異業種転職の末に、僕が3Dアーティストになるまでを簡単に振り返っていこうと思います。

テーマ1. あなたはなぜゲーム業界に?

幼い頃からゲームが大好きで生活の中心でした。ゲーム中毒と言っても仕方ない状況で親にはよく思われていませんでしたね。ゲーム業界へ進むことは叶わず飲食業界へ進むも、AM1時~PM21時の生活が続き、1ヶ月ほどで病んでしまいました。

出鼻を挫かれ消沈していた頃、ちょっとした出会いがあり日本一周の旅に出ることになります。ブログを書きながら7ヶ月間野宿で全国を周りながら旅仲間に出会い、第二の母が出来たり、物事に深く感謝するようになり、大きく成長できた日々でした。

日本一周の自転車旅中、日本最北端の宗谷岬にて

その後は旅の間カメラにハマっていた事もあり、老舗の写真スタジオへ就職しました。順調に経験は積んでいたものの停滞を感じていた6年目にゲーム開発をしている方に出会い、3DCGに初めて触れました。趣味でCG制作を続けるうちに10年前に諦めた未来を思い出しました。

愛用しているRICOH GR III、良いカメラだ

アートの素養もなく30歳を過ぎた自分には異業種への転職はもう遅いと思っていましたが、諦めきれずに仕事を辞めて半年間クリエイティブアカデミーのお世話になることに。

乗鞍遠征、僕はいつも撮影側

開発会社を下調べして見つけた第一志望の会社の2Dキャラクターを3Dに起こし、背景、リグ、ポージング、ライティングまでの制作過程をTwitterに投稿し続け、運良く社長の目に止まりました。その後も猛プッシュした結果、卒業後すぐ採用して頂き現在に至ります。

ポートフォリオに載せた半年間の作品たち

旅の経験もなく、カメラマンとしての生活も無かった、堪え性のない10年前の僕はゲーム業界に入ろうとしても無理だったんじゃないかなと今では思います。

転職のための勉強も過去とは比べ物にならないほどのモチベーションが湧いていました、半年間で採用ラインまで技術を上げるのはとても辛かったです、ほぼ寝てません。

人生の転機には必ず人との出会いがありました、行動しないと出会いはなかった。一度や二度の失敗で夢の業界諦めなくて本当によかった、遠回りしたからこそ今があるんだ。

テーマ2. その後はどんなことを?

入社してからは◯◯の◯◯を〇〇して、、、次は◯◯の〇〇を、、、守秘でなんも詳細言えへんやんけ!何も語れない・・・

入社してから基本的にはキャラクター制作をしています。VTuberみたいなハイポリも作りますし、ポリゴン数が少なめのモデルも作ります。時間をかけて1体を作ったり量産したり、それぞれのいい所を吸収させて貰ってだいぶモデル作りも慣れてきました。

自主制作中の趣味モデル

また、最近はモーションキャプチャーも担当させてもらってます。自身がアクターになったり、MotionBuilderでリターゲットや修正をすることもあります。あれこれ試行錯誤の日々です。

何より楽しいのは作りあげた可愛らしいキャラクターを自分で着てモーションキャプチャできることですね!バ美肉の幸せを感じることができるようになるとは思っても見ませんでした、家でもやるか・・・!?

アクター側と指示側でまったく視点が違うので両方やるべきですね、大変勉強になります。カメラマンやってる時から対象がどんな動きをしてるのか注視して指示を出していたので、ちょっとは経験が活きているのかも?と思いました。

テーマ3. そこらへんのゲーム関係者として楽しかったこと

「こんな楽しいことをしてお給料を頂いてもいいのですか!」

僕は小規模なプロジェクトが好きで、なんでもかんでもやらせてもらえる(やらざるを得ない)所に楽しさを感じています。実は背景、モーション、エフェクトにも興味があって全部やりたいんですよね。なんでもやらせてもらえる環境で他パートの理解を深めジェネラリストとして楽しく成長していけたらなと思っています。

同僚と静岡旅行へ

2023年のTGS(東京ゲームショウ)で、自分の作ったものが初めて一般にお披露目されました。それこそ自分でなんでもかんでもやるしか無いプロジェクトでした。

初めてのTGSは大勢のお客様が訪れ、設営から撤収まで担当

期限ギリギリまで(過ぎてた?)プログラマーさんに修正したデータををねじ込みながらみんなで作り上げたものを、本当に大勢の方々に見て頂いて直接感想をいただけたのがとても嬉しく、今後の自分の核となる出来事になったと思います。

30歳を越えてからの一瞬のチャンスを掴み取った結果、楽しい仕事と素敵な同僚に囲まれてとても幸せです。今後も現状に甘えること無く自分を磨き続けていきたいですね。

この記事を書いた人

北尾


北尾さん、ありがとうございました!

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