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天才を殺す凡人

こんにちはにだです。
最近読んだ本ですが、この本には天才と凡人以外にも「秀才」が登場します。私は恐らくこの分類に属するだろう、そしてこの本ともう1冊の「人を選ぶ技術」に書かられている優秀だけど有害/悪とこのタイトルの本で触れられる天才や創造力を阻害する秀才との関連性を感じ2冊まとめて私のメモ書き

1.天才が成功するためには

まず最初にこの本では冒頭記載の通り3分類で区分けされますが各人に3要素全てがあった上でどの特性が強いか、という観点で語られます。また凡人は言葉だけを聞くと一番悪い印象があるかもしれませんが、この本ではそうではなく共感力がより優れた人物像として表現されています。

その前提で天才が持つ創造力を活かすにはどうすべきか、
まずこの3特性は各々判断軸を持っています
・天才:創造性
・秀才:再現性/論理性
・凡人:共感性
事業を創る際には、創造して拡大させてお金にする、というプロセスを一般的には経ますが、これを一まとめにしてKPI管理をすると秀才が考える論理性と数字だけで物事が判断されてしまうため、独創的なアイディアが生まれ難く、また大部分を占める凡人層が共感するまでにその創造性が潰されてしまうことでイノベーションは起き難くなる、と私は読み取りました。
・秀才→天才:妬みと憧れが相反する感情
・凡人→天才:理解できないから排斥する
そして天才のイメージする創造性の世界は通常のフレームワークの外にあることが多く、説明がし難い。秀才は説明ができない=論理的に解決できないものを嫌う、よって頭の良さそうな質問でアイディアを潰してしまう。
(この議論をどう戦わせていくか、という議論以外にKPIとして設定するものに広くて浅い反発と狭くて深い支持の割合でそのアイディアを破壊的なイノベーションを生み出すか判断するというキャズム理論も語られている:そちらは現在読書中)また、秀才は世の中のルールを基軸に判断をするのでそこからも離脱はできず、そのルールでもっともらしいことを主張するためこれもまた創造性を排除してしまう。
そこで書籍でも記載されているが、3つの能力に偏っている人物ではなく、2つをバランス良く持つ人物の有効活用(とこれは私の私見で秀才の中の悪=人を選ぶ技術で言う優秀だけど有害を採用でしっかりと見極めること、だと考えた)。
前者は次項で記載するとして後者は、自分の持っている知識・経験の枠組みで全てを語ろうとする秀才タイプと明文化されたルールのみを杓子定規に解釈して物事を判断する秀才タイプを新規事業などには配置しないこと、また斯様なルールなどを重要とする管理部門には攻めと守りのメンバーを分けて配置していくことが重要だと感じている。採用をどうするか、は人を選び技術編にて

2.組織の牽引役と各自のコミニケーション

天才と秀才の間、秀才と凡人の間、凡人と天才の間、と各々が持つ創造性、再現性、共感性の保有バランスで人材を見極め、それを主要人物としてアサインや採用をし新規事業組織を構築していく必要がある。本書籍では1番目をエリートスーパーマン、但し共感性弱い、2番目を最強の実行者(一般的な会社のエース層)、3番目を病める天才と表現している。

恐らく私は2番目のキャリア構築を進めてきたが、新規事業などの立ち上げを経験してきたことから1番目の要素も若干あるかもしれない。但し物事を考える際の軸が情報収集、分析、ヒアリング、となるためやはり大きくフレームから外れてはいない意味で2番目が強うそうだ。

昨年転職をし、2番目色が強すぎると周りとうまくいかなくなる、IT企業やスタートアップでは2番目の論理ばかりでは新たなアイディアは生まれないのではないか?など葛藤か続く日々でもあり、自分が優秀だが有害な人材になり、事業推進、新たなアイディアの創出の阻害要素ではなくカンフル剤や起爆剤になるべく日々アンラーニングが必要である(この辺りは転職編の別Noteで書いていきたい)。

私もそうだが、ある枠組みの概念に当てはめた時にそこに居続けてはいけない、と自問自答し改善をしていこうと考えている人材のアンラーニングや改善を促していくことも特に成長過程の事業・企業のマネージメントには求められることである。こちらは違う書籍だが、以下の本を最近読みこちらも結局このメモで触れている3冊はどれも事業成功には必要な要素として人材をどうマネージしていくべきか、そしてマネージする側の人間が秀才オンリーで創造性を潰していないか、凡人という名の共感性に優れた人員が心理的安全性を保って、天才や秀才に押しつぶされて自分の意見を言えなくなっていないか、など繋がるな、とも感じている。

3.最終的には

この本にはいくつかの示唆があるが、最後の方で「共感の神様」という根回しおじさんが登場する。若くて創造性に溢れた若者とセットで社内政治や秀才の面倒な話を一緒に解決してくれる根回しおじさん。私の前職も大企業なのでこういった人を見たことはあるが、こういった人が創造性溢れる若者を助けながら新規事業を推進しているようなことは見たことがない。がこれも1つの方法論である。

また、悪になる秀才を見つけそれを排除していく勇気も1つの対策ではある。

ただ一番は天才と呼ばれるようなイノベーティブなアイディアがどこから創出されているのか、世の中のちょっと良いな、程度の技術やテクノロジーは秀才が多い再現性に負けてしまう、そういった本質的な天才的な物事の考え方をするような人に私はまだ出会ったことがない。まずは出会ってみたいし、今後のキャリアプランを考える上で前職時代には考えもしなかった発想でこの3冊の本を読めて楽しかった。

以上




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