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2拠点生活、はじめました。


2年以上ぶりに、東京での暮らしが始まった。

同じ山手線なのか‥‥?と疑ってしまうほどに、
新宿や渋谷とは、電車を降り立ったときの空気感が全く違うまち、駒込。家からすぐの場所には、自然を全身から感じることのできる庭園もあり、隠れ家的なカフェやバーも存在している。庭園があるからか散歩をしている人も多く、まち全体がのんびりしている。


その環境に惚れて、いまの家を決めた。


私は、自分を包み込む環境によって精神状態が変わるタイプだということを、この2年間で改めて実感した。だからこそ、家を選ぶ上で「周辺環境」は、トップに入るくらい重要なことだ。もちろん、家のセキュリティや日当たりも重要だが、いくらそれが整っていても周辺環境がイマイチであれば、私はその家を断念してしまう。周辺環境と言っても、「近くにスーパーがあるか」「駅からのアクセスが良いか」という数字で計ることのできるものではなく、「自分が肌で感じる、その街の空気」を指標に、私は物件探しをしていたんだと思う。

いくら不動産から、「条件の良い物件」を提示されても、首を縦に振ることができなかったのだから、本当に厄介な客だったんだろうと思う。それでも、無事に私の指標を満たす物件と出会うことができたので、本当に感謝しかない。この場を借りて、本当にありがとうございました。そして、大切な友人とのルームシェアなので、ここでの暮らしを一緒にたっぷり楽しみたい。楽しもうね!


さて、ただ家が決まったわけではなく、家が決まったと同時に、2拠点生活を始めた‥というのが、今回の本題。

「いま、地元の前橋で何らかの接点を持ちたい」と考えたのが、2拠点生活を始めた理由。今年の9月まで、2年間大分にいたので、地元に関わりたくてもなかなか関わることができなかった。だからこそ、地元に対しての思いは割と強く持っているし、「いま」関わりたい。


毎週木曜日の夜から、日曜日の午後まで(或いは、月曜日の朝まで)を群馬で過ごす。そして、月曜日から木曜日は、駒込から渋谷へ出社している。

このことを話すと、人によって反応は様々で、「楽しそうだね」という人もいれば「大変そう」「お金かかりそう」など、様々な声をかけられる。
たぶん、どれも正解(笑)でも、私はそういうネガティブな要因になりうることも含めて、この暮らしを楽しんでいる。この暮らし方をすることで、自分のバランスがとれているのだから、今の私にはこの選択があっているんだと思う。


元々、少し(だいぶ?)ワガママで、色々楽しみたいタイプの私だからこそ、「2拠点生活」という選択は合っているんだと思う。結婚して子供が生まれたら、またこの価値観は変わるかもしれないけど、今はこの暮らし方を楽しみたい。


東京から群馬に帰る電車の中、少しずつ窓からの情景が変わっていくのを見ているのも好きだし、ひたすら本を読んでいる時間も好き。いつか観たいと思ってダウンロードしていた作品を(小さい画面の中ではあるが)鑑賞する時間も好き。東京にいると、なんだか齷齪してしまう自分がいるからこそ、移動をしているあの時間は、なんだかちょっと特別。むしろ、移動時間こそ、今の私には必要なのかもしれないと思える。


と言いつつも、今月と来月は、飛騨や福島、名古屋に京都、大分など、お仕事やプライベートで様々な場所へ行く予定なので、これはもはや「多拠点生活」と言ったほうが良いのかもしれない。

19歳のときに憧れていた、「旅しながら働きたい」と思っていた理想像に、少しずつ近づいているのが、嬉しい。不便なこともまるっと含めて、楽しみながら、自分の暮らしを充実させたい。自分で自分の機嫌をとりながら、ね。

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