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兄になる。人と関わる・意識する(7歳~9歳)

次男誕生!そして兄になる。(起爆剤)

広汎性発達障害の長男の幼稚園もあと僅かで卒園を迎える12月。我が家に新たな家族がやってきた。ここまでの幼稚園生活の中で「友達と一緒に遊ぶ」ことがまだ上手く出来ていなかった長男にとって次男の存在は非常に大きい。幼稚園という緊張する環境の中で、限られた時間内で、人(友達)と関わっていくというのは長男にとって難易度がまだまだ高い。しかし住み慣れた自宅で、おはようからおやすみまで、両親以外の存在と時間を共有することはプラスになっていると思う。そして「兄」となった。

争いごとが大嫌い(他人に興味を持つ)

お友達同士の喧嘩、生徒を叱る先生の声、ショッピングモールなどで子供を叱る親の声。こんなシチュエーションを見かけると間に割って入ろうとする長男。兎に角、争いごとが大嫌い。そして競争することも苦手。次男に対して「それはダメだよ~。危ないよ~。」とか注意というより声掛けするだけでも間に入って「パパ、ごめんね」と弟を守ります。祖父母や親戚、友達が次男を抱っこしただけでも、「ダメだよー!」と連れていかれると思って必死に守ろうとします(笑)本当にこの姿が可愛い(本人は必死だけど)

他人に対して全く関心がなかった長男の大きな成長を確認できた次男誕生。実際のところは、「自分が叱られた経験=怖いこと・嫌なこと」という部分が他人であろうと「見たくない」という防衛本能から生まれた行動なのか明確にはわかりませんが、まずは人に興味を持つ課題をひとつクリアです。

似た境遇の仲間の中で(現在地を把握する)

長男にとって、この7歳~9歳の期間は次男誕生と匹敵するほどに良い刺激となったことがある。それは小学校入学と特別支援学級在籍、更に障害児をサポートする放課後等デイサービスへ療育に通うようになったこと。楽しいこと嬉しいことも沢山ありましたが、同級生の平均値が基準となり生活と勉強と教育が進んでしまい「出来ることが発見しづらく、出来ないことが目立ってしまう」幼稚園時代(幼稚園の批判ではありません)と違って1人1人の出来ること出来ないことを見ながら生活と勉強と教育が進んでいくので「出来ること、成長していること」「出来ないことがなぜ出来ないのか」がわかりやすく手探りでやってきた今までより目標などが作りやすくなりました。

兄弟喧嘩と指示(意識し共有する)

幼稚園から含めて、ここまで6年の集団生活をしてきて長男の中で一番の変化は、一人遊びだったとしても「今パズルをやってます」とか「(撮った)この写真をみて」とか遊びの結果や過程を報告しにくるようになったこと。自分が何をしているのかを知ってほしいと周囲の人に思うようになったこと。これが一番大きなわかりやすい変化です。また弟に遊びを邪魔されると「あっちにいって」とか「だめでしょー」とか、更に弟の名前を文句ありげに私達に報告してくることも。次男に向かって「片づけなさい」と私達が言うと「(指をさしながら)これ片づけないとー」と弟に向かって指示を出したりします。自分発信ではなく間接的な行動ではありますが、人に向かって「意味のある言葉を発する」ことが出来るようになってきたのは大きい。長男の療育の為に存在している訳ではないですが、次男には心から感謝したい。

家族共通の遊びの予定を立てる(目標設定)

動物園とか水族館とかディズニーランド&シーとか、所謂子供に人気な場所は、我が家も例外なく好きで遊びにいくんですが、テレビのCMや雑誌やら何かのきっかけで動物園が目に入ると「動物園にいきたい」とはっきり言うようになってきました。嬉しくて言われたら常に休みの日には連れていくようにしていたのですが、一歩前進して「〇月〇日に動物園に行こう!」と遊びにいく予定を決めていくことにトライ。するとその日を楽しみに毎日を過ごすというサイクルが生まれ、遊び以外にも色々な予定(目標)を設定することへの理解も深まるまさかの相乗効果。やっぱりまずは「好きなこと、興味があること」を作る、明確にすることは大事だなと。そこは健常者であろうが障害者であろうが関係はないかもしれません。



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