新卒研修では教えてくれない、シン・社会人に必要な3つのスキル
2021年度のはじまり、4月1日まで、あと1週間。
2000年生まれの方が成人になり、社会人になっていく時期ですね。
「さとり世代」とか「Z世代」とか称され、自分たちの世代感にラベル付けされるのは、好まれないかもしれないですが、これからの未来をつくるのは、間違えなく、シン・社会人のみなさんです。
より会社で活躍されるよう、より社会で貢献できるよう、新卒研修で教えてくれない、必要な3つのスキルについて、まとめてみました。
シン・社会人のみなさんへ届いて、よりよい未来につながりますように。
新卒研修で教えてくれること
まず、新卒研修で教えてくれることは、社会人にとって必要なことです。
・ビジネスマナー(名刺の渡し方、電話の取り方、、)
・基礎スキル(ロジカルシンキング、プレゼンテーション、、)
・自社(事業、会社ルール、)
業種や会社は問わず、入社後1か月程度〜数か月に渡り、マナーからスキルなど、身につけられるようにカリキュラムが設計されています。
新卒研修では「学ぶべきことを学ぶ」ものと言えるかもしれません。
新卒研修で教えてくれないこと
さて、本題です。
このnoteで一番お伝えしたいのは「学びを得る力を学ぶ」ことです。
新卒研修では教えてくれないと若干盛っておりますが、、ストレートには教えてもらえないこというニュアンスです。
私の人事のキャリアで、人材育成、組織人事、企業内大学など、多くの人をを目の当たりにしてきました。一つ間違えなく言えることは、「自己成長の早い人と遅い人の大きな違いは、学びを得る力の差である」です。
その学びを得る力とは、学びにする力、まなび力などと言い換えてもいいかもしれないですが、要素分解すると、この3つです。
メタ認知:自分の感情や思考に気づいている力
内省:自分の気づきや学びにする力
対話:他者とのやり取りで学びにする力
なぜ、この3つなのか。
人は経験から学び、成長していきます。そのことを経験学習といいますが、抑えたいポイントが3つあるからです。
1)「何の」経験から学ぶか→メタ認知
2)その経験から「何を」学ぶか(内部視点)→内省
3)その経験から「何を」学ぶか(外部視点)→対話
1)について、具体的な経験という対象そのものがぼやけていると、ぼやけたままでしか学ぶことができません。対象そのものがくっきりしていると、一つひとつの事象を細かくとらえることができます。そのためには、客観的に俯瞰的に観察するメタ認知が必要になってきます。
2)、3)について、経験学習でもっとも大切なところですが、何に気づき、何を学び得るかです。同じ経験でも、人によっては気づきの深さや広がりは異なります。気づきをより深めよう、広げようとするかどうかでアプローチが異なり、内的アプローチで深めるのが内省、外的アプローチで広げるのが、他者を通じての対話になります。
この3つの力をそれぞれ高めると、学びを得る力が高まります。学びを得る力が高まると、自己成長へつながっていく。そして、会社や社会のために、つながっていくという構造です。
学びを得る力を立体的に表現してみますと、こういう感じ。
中学の理科で習った「フレミングの左手の法則」っぽく当てはめると、覚えやすいかもです。
上側にメタ認知、自分側に内省(リフレクション)、他者側に対話(ダイアログ)、略して、メタ・リ・ダの学び。
いつも学びながら、メタリーダーへ
これからの時代は、VUCAワールドです。
VUCAとは、Volatility, Uncertainty, Complexity, Ambiguityの 4 つの単語の頭文字から取ったものであり、世の中が何が起きてもおかしくないという時代です。
これからの未来をつくっていくには、おじさん世代より新しいスキルや新しい行動をとれるような、新しい学びを得る力が求められております。
経験学習と並んで、人は成人しても成長し続けることができるという「成人発達理論」があり、『なぜ人と組織は変われないのか』という本で示されている図は、このように人の成長段階が示されております。
「自己変容型知性」とむずかしく書いてありますが、メタリーダー、学ぶことによって導くリーダーとあり、これまで触れてきたことと重なります。
新卒研修で教えてもらえることは、
ムダではありませんが、それだけですと、まったく歯が立ちません。
新卒研修で教えてもらえない、
学びを得る学び=メタ・リ・ダの学びを重ねながら、自己成長、自己脱皮、自己変容することで、会社や社会の未来をつくっていきませんか?
シン・社会人になられる方々、おめでとうございます。
シン・社会をともにつくっていけることを楽しみです。
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