見出し画像

出逢って、そして

やっぱり朝は来る

ふたりの始まりの始まりが終わる、その朝が来た。ホテルのチェックアウトを済ませて、自分だけで何とか羽田へ到着することができた。

とらんくん、今日お仕事なのに、わざわざ半休とって見送りに来てくれるという。
それだけでも嬉しいのに、ホテルから羽田まで連れて行かなくて大丈夫かどうかまで心配してくれてた。優しい。

知り合って、自分の気持ちに気づいた当時は「胸にしまっておけばいい」と考えていた想いが、うっかりとこぼれて、叶って。
一生分の運を使い果たしたんじゃなかろうかとか、思っていた。

待ち合わせは、羽田のスタバ。
確か、一緒に居られるのも、小一時間程度だったように記憶している。
何を伝えよう、何から話そう。

先に着いたので奥の席に座った。
とらんくんへの想いを自覚した、まだ対面する前に、なんとなく相性占いをいくつかのWebサイトで見てまわってスクショしていたものを、もう一度読み返していた。

あらためて、ようく当たってる気がする、と思った。とらんくんとも、この後シェアをした。今でも時々読み返したりする。そのなかの一つに、

「何度でも恋をし合える」
「ベストな距離感はその時々によって変わる」

という文言があった。
これは、今もそう感じるし、振り返ってもそうだったなと思うし、きっとこれからもそうなんだろうと、想像してる。

もう、片想いじゃないんだね

ほんの少し焦ったような感じでとらんくんが来てくれた。

せまる残り時間。なにかを話したい、話したいけど、胸が詰まる。このひとにとって遠距離恋愛に踏み出すのは初めてなんだから、せめて笑顔を見せなくちゃとかなんとか、脳内討論会が開催されかけたそのとき。
そのとき、初めてとらんくんからそうっと、手を握ってくれた。
ああ、寂しいのは私だけじゃないんだ、もう片想いじゃないんだと思えた。

「遠距離だし、寂しい寂しいって言われたら負担になるっちゃないと?」
という問いかけに、
寂しいって言ってくれなきゃ困るよ
と返してくれたとらんくん。意外で、でも、とても嬉しかった。

「またねと言って」

当時はまだ今ほどスッカスカではなかった羽田空港。でも、せめてもう一度、ハグを。
とらんくんが安全を考慮して空港の出入口?に連れ出してくれた。
そこで、ハグと、なんとおでこにキスをしてくれたのだった!!(くり返しますが非常に実直な殿方にしか見えないタイプです、とらんくん)

もうそろそろ、お仕事に向かわなきゃいけないとらんくんを先に見送る事となり、彼はおそらく何の気無しに「バイバイ」と言った。

私は分離不安のクセなのか『バイバイ』と『さようなら』という言葉が苦手で、
「やだよ、またねって言って」とお願いした。以後、とらんくんはそれを理解して「バイバイ」と言わずにいてくれている。

下りのエスカレーターを何度も振り返りながらいつまでも手を振ってくれたとらんくんの背中を見届けてから、ボロボロ泣いた。

以降これまで何度も「またね」をする事になるけれど、私は泣かずに「またね」を完遂できた試しがない。

先の事は分からない、怖いけど、それでも

とらんくんに、「しゅくだい!」と言って、Official髭男dismの

最後の恋煩い
ゼロのままでいられたら

を聴いてね!とリンクを送りつけた。自分でやったのに尚更泣いた。←

これまでとこれからが、互いの最後の恋煩いになればいいと思ったし、これから確実にやってくる寂しみや葛藤は、『それでもこの二人でいよう』って決めたこの時に何度でもかけ算してしまおう、変わらずにゼロのままいられますように、と願掛けをしたくて。

戻る場所なんて

仕方もなく保安検査場を通過して、福岡空港行きの待合席についている間、「何のシガラミも無いんだから、別に居場所なんてどこだっていいのにな」って、心底思った。

帰りの飛行機の中でしくしく泣いて、離陸とともに涙もターボ。多分隣の男性「えーーー」ってなってたのではないか。(陳謝)泣き過ぎてメイクもコンタクトすらも全部取れてほぼすっぴんとなって帰宅する羽目になりましたとさ。

次からは「初めまして」じゃないね

結果的に私にとっては平匡さんよりもムズキュンをくれる人に出逢うことができた。今日までの約一年、ムズムズとキュンの大接戦。

ハンデのある自分に恋愛なんか、と思っていた。背景もぐちゃぐちゃで、負い目があった。自分の責任じゃないモノまで背負っていた。付きまとう孤立感には、「未来もそうなんでしょ」と、「私には神様なんか居ない」と思っていた。

それでも、生きてれば嬉しいハプニングもあるんだな。「ぜんぶ過去だよ」と言ってくれた彼に、感謝を忘れずにこれからも居たい。

そして、これから

ラズベリーのような(主観)想い出およびノロケをご高覧ありがとうございました!一旦、ここまでで区切って、まず、無料マガジンにまとめます。

私がしたい事、とらんくんのしたい事、私ととらんくんとでやってみたい事、アレコレさくせん立ててます。
私単体としてはやはり、胸が痛むかたも多分にいらっしゃるでしょうが、虐待サバイバーとか機能不全家族アダルトチルドレン、ADHDもろもろの後遺症にまつわる事、私なりのライフハックをまず散りばめて、まとめていけたらと考えてます。恋愛に関することも。

当事者、福祉職・専門職の方々、今まで知らなかったなぁという方々にも、少しでも有益な内容をこのnote上で広げていければ、と思います。
どっちかというと「声あげてかない系」で行きたいヘンテコな私ですが(向き不向きがあると思うので・笑)

ないたりわらったりしながら、ゆるゆる、コツコツ発信していきます。
応援していただけるよう頑張ろう(所信表明)

お粗末様でございました。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?