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高校生が著作権意識を研究してみた

皆さんの周りには音楽が溢れています。ふらっと入ったカフェでBGMが流れていたり、ドラマの効果音として音楽が使われていたりと、音楽は私たちの日常に欠かせないものになっていると言えるでしょう。

そんな「音楽」は、作詞家や作曲家によって作られ、その歌詞や曲は「著作物」として著作権法によって保護されています。

しかし近年、人気YouTuberが楽曲を無断使用したことにより多大な損害が生じてしまった事件や盗作楽曲疑惑の声が上がり大炎上してしまった事例など、音楽の著作権にまつわるトラブルが急増しています。

では、なぜそのような著作権侵害が起きてしまうのでしょうか。

この疑問を解明するため、今回はとある研究を行いました。

まず、8月に開催された世界最大級のアイドルフェスに来場したアイドルファン50名に街頭インタビューを行いました。
「もし推しの新曲が他のアイドルの楽曲と(著作権侵害が認められるほど)似ていたら?」というアンケートを行った結果、37名が「似てしまうことはよくあるし仕方ない」8名が「正直どうでもいい」と回答し、「著作権法違反だから取り下げるべき」と回答した人は1人もいませんでした。(その他の回答は5名。)
中には、推しの顔が好きだから楽曲はあまり気にしていないなどの声もあがり、著作権に対する意識の低い方が多くいることが分かりました。

次に、CD総売上枚数1,800万枚を誇るとある人気アーティストの方にインタビューを行いました。この方にも同様に「もし好きなアーティストの新曲が他のアーティストの楽曲と(著作権侵害が認められるほど)似ていたら?」というアンケートを行った結果、著作権違反なのでもちろん取り下げるべきだとご回答いただきました。また、アイドルフェスでのアンケート結果をお伝えしたところ、著作権意識の低さと、楽曲性よりも顔などのビジュアル面に重きを置かれているという声にショックを感じられていました。

この研究から、著作物を創作する側と享受する側とでは著作権理解に大きな乖離があると考察できます。そして、その乖離が現代に蔓延る著作権侵害の問題に繋がってるいると考えました。

音楽に限らず、さまざまな著作物の権利が正しく保護される世の中を作っていくためには、教育機関においてしっかりとした著作権教育が必要だと考えています。
現在高校生である私が使っている教科書には「著作権」「知的財産権」という言葉が記載されています。しかし、実際の授業では、先生がサラッと教科書の文章を読み上げるだけで、十分な著作権教育は行なわれていないという現実があります。

この現実を変えるため、私は著作権教育セミナーを開催したり啓発活動をしたりしています。私の他にもそのような活動をされている方がたくさんいらっしゃるので、気になった方はぜひ調べてみてください。

最後まで閲覧いただき、ありがとうございました。

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