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ドリンクメニュー開発の秘話

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ベトナムホーチミン市 42Nguyen Hue(グエン・フエ)アパート。
このアパートはサクセスストーリーが生まれる場所と言われている。
私は、ここでネイルサロンを作るために、現地ベトナム人と一緒に走り回る日々...。


グエンフエアパートで食べたランチをご紹介 【SuShi79】

このお店は、私達が工事している時にオープンしたお店。
ベトナム人女性オーナーがやっているお店で、どんな料理がたべられるのか興味があって行ってみました。

日本人がオーナーではなさそうなネーミングと店舗設計

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なべやきうどんと巻きずしを注文した私達。
しばらくワクワクして待っていると...出てきたのはこちら

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え!これ、ラーメンじゃん。

タン:これはラーメンだねhihi

私:うどんとは言い難い...

タン:本当はうどんで作るけど、多分うどんが無いからラーメンになっちゃたかな。多分だけどねhihi

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優しいな。タンくん。
日本でそんなことやったら、めちゃくちゃ怒られるよ。

ベトナム人のこういう適当さというか、無いならあり物で!という感じ..。
受け入れ難いところもありますが、ベトナム歴が長くなると「材料なかったのに作ってくれたのか。ありがとう!」と言えるようになるかも?


グエンフエアパートで食べたランチをご紹介 【Nhanおばさんのお店】


KawaiiNailと同じく9階にひっそりとある個人店。

工事のお兄さんたちに「いつもどこでご飯食べてるの?」と聞いた時、「9階のおばさんのところ」と教えてくれました。

それなら、一度行ってみなきゃ!

入ってみるものの。まじ普通の家。
今は、きちんとお店仕様にリフォームされましたが、この頃はおばさんの住んでいる家にご飯を食べに来た。という感覚の味わえるお店でした。

(とりあえずビールを頼む私。おばさんは冷蔵庫をごそごそ)

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おばさん:MÌ XÀO BÒ(ミーサオボー)でいい?

私:タンくんそれ何?

タン:牛肉入り焼きそば

私:それにする!

そして出てきたのがこちら。

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牛肉、野菜、を炒めた焼きそば。半熟の目玉焼きはオプショントッピング。
MÌ XÀO BÒ(ミーサオボー)

(麺) XÀO(炒める)(牛肉)牛肉と一緒に炒めた麺

私:ミーサーボー美味しいね。でもさ、これSuShi79の鍋焼きうどんと同じ麺かな?

タン:多分同じですね。ベトナム人はこの麺をよく食べます。これは小麦の麺だけど、本当はベトナム人は米の麺のほうが好きだよ。

私:へー。そうなんだ。


Nhanおばさんはこのアパートのセントラルキッチンだった!


それからというもの、Nhanおばさんのお店にちょこちょこ顔を出すようになり、だんだん仲良くなる私達。

そしてある日、おばさんから教えてもらったグエンフエアパートの秘密。それは。。。

おばさん:実は私...。このアパートのレストランにお料理をデリバリーしているの。

私・タン:ええ!どゆこと?

このNhanおばさんはグエンフエアパートの飲食店のメニュー開発を店舗としたり、お店が作れない料理やドリンクをデリバリーしているそう。

まさに、グエンフエアパートのセントラルキッチン!
(もちろん、店舗の中ですべて調理しているレストランもあります)

ベトナムには、「おぉ。そんなやり方してるのか。すげー!」と思わず言ってしまうような仕事のアイディアを聞くことが結構多いです。

おばさんの実績一例を紹介。
アパートの某レストランのチキンだけど、作っているのは9階のおばさん。

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アパートの物件によっては、客席をたくさん取りたいので、キッチンを小さくしていたり、もともと厨房が小さかったりして、模索した結果、おばさんにお願いするようになったみたい。

確かに、料理を作れるスタッフ、材料や調味料をストックしておかなくても、おばさんにその都度注文したら、出来上がったお料理を綺麗に盛り付けてお客様にお出しするだけだから、かなり効率はいいよね。
(もちろんデメリットもあるだろうけれど)

私:おばさん、すごいじゃん!商売上手!!

おばさん:ほかにはパスタもドリンクもできるよ(えっへん!)

私:じゃあ、うちもオリジナルメニュー作るから、デリバリーしてくれる?

おばさん:もちろん!あなたはお得意さんだからね!

私:(心の中で)よし!交渉成立!!


KawaiiNailで提供するドリンクの開発


KawaiiNailにはスタッフが食事をするスペースはあれど、キッチンは作ってない。

もし、Nhanおばさんがドリンクを作ってくれるなら最高!
とオリジナルのドリンクを開発をお願いしました。

それなら、まずは私の作るTrà sa(チャースア)を飲んでから決めてと早速作り出すNhanおばさん。 

Trà(お茶) Sữa(ミルク)ミルクティー

ベトナム人の、「じゃあ今すぐやろう!」というスピード感が結構好きです

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リプトンはベトナムでもメジャーで、一般家庭でもよく飲まれている紅茶。

お茶をお湯で出したあと、コンデンスミルクのようなベトナムのミルクと氷を沢山いれてたら出来上がり!

おばさん:暫定で作ったけど、こんな感じ。ちょっと味見してみて。

私:ゴクリ。うん!美味しいよ。甘いけれど、さっぱりしていて飲みやすいね。

タン:ベトナムの女性はベトナムのミルクコーヒーよりミルクティーの方が好きですよ。

なんて話ながら試作をしていき、最終的にドリンクメニューは12種類もできました。

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ベトナムならではのドリンクは...

・N
ước Màu(ヌック マウ)
梅エキスを煮詰めて作った梅シロップのソーダ割りジュース

・Sinh T
(シントー)
アボカドやいちごのスムージ

・n
ước cam(ヌック カム)
ベトナム産オレンジの生搾りジュース

・n
ước chanh dây (ヌック チャンジャイ)
パッションフルーツジュース

・Cà phê s
a đá(カフェ スア ダー)
ベトナムミルクコーヒー

などなど。Trà sa(チャースア) ベトナムミルクティーはもちろん。
私の大好きなシントーや梅ジュースまでオリジナルで作ってもらいました。

私のイチオシドリンクを3つご紹介


①Sinh tố bơ(シントーボー)
Sinh tố(スムージー)(アボカド)=アボカドスムージー

日本人もよく食べるアボカド。日本では、サラダや醤油をつけて食べるなど、料理として食しますが、ベトナムは甘いミルクたっぷりのスムージーにして飲む事が多いです。

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これ、最高に美味しいです!(全力で押したい)

ちなみに、ベトナムのアボカドは大きくて、長い。日本でよく見るアボカドの2倍はあります。

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Sinh tố bơ(シントーボー)は1人前作るのに、半分くらいのアボカドを使っています。

ヘルシーで、栄養たっぷりのSinh tố** bơを是非飲んでみてほしい!


②nước chanh dây (ヌック チャンジャイ)
nước(水) chanh dây(パッションフルーツ)=パッションフルーツジュース

パッションフルーツはベトナム以外で食べたことがなかった私。

硬い皮に覆われた実を割ると、種と黄色いゼリー状の果肉と果汁が入っています。

たしかにPassion(情熱)を感じる味。とっても酸味がきついです。

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この果肉と果汁を取り出して、大量のお砂糖と氷、水で割ったジュースがヌックチャンジャイ。

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酸味と、甘み、パッションフルーツの為のパリパリ感が最高に美味しいジュース。

最初は種が苦手だったけれど、今はこれがこのジュースの特徴だとだんだん種のパリパリも楽しめるようになりました。

ベトナムのフルーツ生搾りジュースは、ビタミンがたくさん入っていてどれも元気が出ます。


③Cà phê sa (カフェ スゥア)

Cà phê(コーヒー)  sữa(ミルク)   =ミルクコーヒー

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これは、THEベトナムのど定番ドリンク。

ベトナムのあまーいミルク。
そして、アルミフィルターで抽出したベトナム特有の苦味やコクを含んだ濃いコーヒー。

2つのハーモニーが最高に美味しいです。

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氷を入れたら、Cà phê(コーヒー)sữa(ミルク)đá(氷)=冷たいミルクコーヒー

最近はココナッツミルクコーヒーなどのフレーバーを効かせたコーヒーも流行っているそうです。(これもまた美味しい!)

ベトナムのカフェに行くと、だいたいこれらのドリンクが飲めるので、ベトナムに訪れた際は、ぜひカフェ巡りしてみてほしいな。


このマガジンについて


ベトナムにネイルサロンをオープンしたのは、2016年8月。
このマガジンは私がベトナムでネイルサロンを作るまでの過程や苦労話。
また軌道に乗るまでの道のりをまとめています。

フリーのフォトグラファーとして気ままにやってきた私が、1からお店を作って、スタッフを持つなんて考えた事がありませんでした。
でも、あるとき海外でチャレンジしたい病にかかってしまったのです。

それからは、新鮮で刺激の多い日々...。
全てが初めてでどれも大変な作業の連続。落ち込む事も多いけれど喜びの方が多いんです。

だって、毎日楽しいんだもの。

毎週金曜更新中!


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