トレーニング用坂道・階段の探し方
トレイルランニングの練習として垂直方向を意識したランニングはとても重要で、鏑木さんの著書では期間内の累積標高(獲得標高)が走行距離の3%以上になることを目指す3%理論もあります。
この記事では、そうした垂直方向を意識した坂トレをするために、家の周囲などで坂を探すために僕が使っている方法を紹介します。大きく分けると、(1)おおよその坂のありかを探す(2)坂の断面図を計測して水平方向の距離、獲得標高、斜度を計算する(3)道幅など詳細を確認する、の3つの段階で探しています。
おおよその坂のありかを探す
まずは、目当てのエリアの高低差をざっくりと確認します
スーパー地形などの地図アプリを使って等高線などから目処をつける方法もありますが、最近見つけたので便利そうなのは国土地理院の地理院地図というサービスです。Webブラウザで無料で利用できます。
まずは目的とするエリアに移動します。この例では横浜駅周辺で探してみましょう。
画面左下を見ることで、画面中央の+印の位置の標高を知ることができます。そのため、画面内を色々な方向に移動することでなんとなく標高が高いところを探すことができます。
色別標高図で目星をつける
ただランダムに探すのは大変なので、高低差を可視化してみましょう。
まず、左上の「地図」の四角アイコンをタップします。
メニューの中から「標高・土地の凹凸」を選択します。
次のメニューの中から「色別標高図」を選択します。
これで、なんとなく立体的になって標高が高いところが検討つきやすくなりました。
試しに画面中央の位置を変えてみると、標高47mくらいありますね。
さて、この辺りの大体の標高が分かったところで、もう少し細かいレベルで標高差がわかるようにしてみましょう。
先ほどのメニューの中から今度は「自分で作る色別標高図」を選択ます。
すると指定範囲ごとに色分けすることができます。先ほどこの辺りの再興地点は大体50mと分かったので、0~5, 5~10, 10~20, 20~30, 35~40, 40~ などで区切ってみます。そして「グラデーション」のオプションを有効にします。
すると、なんとなく一本の道の中で青から始まって赤まであり標高差がありそうな場所が結構あ流のが分かります。
断面図で水平距離・累積標高・斜度をざっくり計算
次に断面図の機能を使ってこの坂のプロファイルをしてみましょう。
画面右上の「ツール」から「断面図」を選びます。
次に、道に沿ってクリックして道をなぞってマークしていきます。
すると、このように断面図を見ることができます
このグラフを見ると、なんとなく、水平距離に330m、垂直方向に38m(45-7)登っており、斜度は11%(38/330*100)あるのが分かります。坂ダッシュに良さそうな長さ・斜度ですね。
なおこんな感じでもう少し周辺を見ると、水平方向に180m、垂直方向に40m、斜度にして22%の坂道もありました。斜度15%以上を激坂と呼ぶことが多いので、ここは激坂ダッシュに良さそうです。
なおこの斜度などの計算に関しては、僕はスーパー地図というスマホアプリが便利で使っています。同じような要領で断面図を作り、より詳細なプロフィールを見ることができます。↓のように、距離、累積標高を一発で確認できます。斜度は自分で計算する必要があります(ふ角と斜度は別概念です)。
ただしスーパー地形アプリの断面図機能は確か有料(年間700円くらい)ですが、断面図を保存していつでも確認できるので便利です。
最後に衛星画像などで道を確認する
良さそうな坂の断面図をゲットしたら、あとはその坂が実際に走れそうかを衛星画像などで確認します。僕はGoogle Mapを使って確認しています。うーん、良い坂そうですね。車通りは多くなさそうですが、周囲は住宅街なので音には注意ですね。
良い坂ライフを!
というわけで、僕はこんな感じで日々近所の坂を探してニヤニヤしています。最近引っ越したのですが、その時にもこれで坂が多いエリアを目星をつけ、引っ越す前から目当ての坂をいくつか決めていました。引っ越した当日にそれらの坂巡りをして実物に対面した時は嬉しかったですね。これらを参考にして皆さんも素敵な坂ライフをお送りしてください。また他にもおすすめツールなどありましたらぜひご紹介ください。
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