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移住イベントに参加してきました①

9月16日・17日、宿の仕事をお休みして東京である2つの移住イベントに参加してきました。今回は16日に行われた「さんやま会」についてのお話です。

「さんやま会」は、山口県・山梨県・山形県という”山”がつく3つの都道府県の3市町合同での移住トークイベントでした。
ことの発端は、去年のふるさと回帰フェアにて、山梨県の富士河口湖町出展ブースにいた町役場職員さんに、山口県長門市の職員さんが声をかけたことから。一緒に面白いことをしようという話から、山形県遊佐町も加わり、今回の「さんやま会~日本のどこに住めば都かい?~」が開催されました。

目的は、関係人口創出事業として山口県長門市・山形県遊佐町と連携し、地方での暮らしに関心のある首都圏住民とつながる機会を作るためのイベントでした。ゲストトークでは、移住経験のある方を3市町から選出し、自身の体験も交えながらの具体的な話がメインとなります。私はそのゲストとして参加しました。

私の性格上、こういった人前で話をすることは大の苦手。挙げればたくさん理由はありますが、何よりの原因はあがり症で声が小さくなるという事でした。

接客業をしておきながらそれは無いだろうと思われるかもしれませんが、仕事である以上逃げられないが故の慣れというものもちゃんとあります。なので、宿での接客や案内に関しては問題なく行えます。ですが、自分のテリトリー外での苦手意識は消えず、当日を迎えて車で会場へ向かっている間はひたすら考えないようにしていました。

そんな中でも参加しようと思えたことは自分の成長でもあり、私だから伝えられることがあると感じたからです。

移住という多方面にエネルギーのいる決断をするには、重い腰を上げるきっかけと縁、そして覚悟が必要です。きっかけはそれぞれ個人のお話ですが、その点をつないで一本の道筋を立ててあげることが縁であり、そこへ向かうためのマインド維持のために現状を把握する実例が必要になってきます。

私はその”覚悟”を必要とすることを伝えることができるはずだと、自分自身の移住経験を通して感じていました。

知らない土地で仕事を見つけ、生活を維持しながらその地で暮らすということは、想像しているよりも過酷であり、目的がぶれてしまってはすぐに折れてしまうこともあります。ですが、その目的とそれを達成させるための覚悟さえあれば、きっとどんなところでも暮らしていけるとも思っています。

そして参加された他のゲストも、ユニークな方々でした。

長門市から参加された方は、Uターンにて長門市に戻り現在は移住コーディネーターとして市役所の臨時勤務をしながら、農園をしているそうです。自身で作った農作物を物々交換したり、活動からつながった方々とイベントをしたり。一度外に出たからこそわかる地元の良さや人との交流、様々なタイミングで触れることのできる温もりが、その人自身をつくりあげているようでした。

遊佐町のゲストの方は、地域おこし協力隊として遊佐町に移住し、そのまま知り合いから古民家を¥10,000ーで譲り受け(これは滅多にないお話たと思います)、協力隊としてメンマを作ったり町の自転車屋さんをしたりと活動的に動いているそうです。やはり内側に入るには行動するということが強みになるのだと、彼の話を受けて感じるところでした。

多方面からのゲストトークではありましたが、イベントについては参加してくださった方々が、いい時間だったと思っていただけていれば幸いです。

このお話をいただいてから、自分の決断を振り返ることも多々ありました。一度走り出した後、立ち止まって振り返るタイミングを取り逃がしていましたが、こういった機会をくださった町の職員さんには感謝しています。

次の投稿では、3市町合同イベント後の懇親会でのお話を少ししたいと思います。
素敵な7人の大人たちです。


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