あざらしば子の漫画道②

さて、前回初めての自主制作漫画、「ちよ✖︎ポン」を何とか完結まで描けたところまででした。
ちなみに、初期は描いた漫画を誰にどう見せたらいいのかもわからず、
SNSでよく名前が上がっていた「ジャン⚪︎ルーキー」に投稿をしてました。
あまり伸びませんでしたが、それでも読んでくださる方がいる事に感激したのを
今も覚えています。

初めての漫画（全88P笑）を完結させた後、自分はなんと思ったのか・・

もっと上手く描きたい！でした。
「ちよ✖︎ポン」はやみくもに描きたいように描いてましたが、
ストーリーもめちゃくちゃ、漫画の描き方もわからないまま・・

ここからは課題を見つけて、それを克服していこう！と決意しました。
・・課題と言ってもほぼ全部。という状態だったので、
まずは「分かりやすいキャラとストーリーで短い話を描く」と決めました。

そこで描いたのが「異世界じゃないバー」です。
組み込んだ事は
・自分が得意なバーというジャンル
・主人公は膨らませやすいよう、自分に寄せて
大好きな柴犬も描く
・ストーリーは今はやりの異世界・・をかすって、読者へのフックへする
・とにかく短くまとめる

こんな感じをポイントとして決めました。
・・ただ、未だに気づいてません。
漫画で大事なのはネーム力だということに・・
短く・・と言っても、1ページにコマとセリフを詰め込みすぎて
今見ると読みづらいのなんの・・。
でもその当時は気付くことができませんでした・・。

・・沢山の先人たちが分かりやすく解説してくれてるのに、
なんで調べないんだ！当時の自分！

だがしかし、とにかく自分のセールスポイントである、
バーテンダーによるカクテルのメイクシーンは魅力的に描くんだ！という
気概を持って作成しました。
描き込み方がよく分かっておらず、全体的にグレーだけど・・！
でもメイクシーンはいい感じ、と今見ても思う出来です。

全10P！確か1週間程で描き上げました。
さて・・
「ジャン⚪︎ルーキー」には投稿するとして・・
プロの方の意見も聞いてみたいな・・と思いました。

好きな事はやるなら徹底的に、本気で！という性分で
まだ2作しか描き上げていないにも関わらず、
漫画で食べていけるようになりたいな・・と薄ら考え始めました。
だがしかし、そんなに甘い世界ではないとも思うので、
客観的に自分の作品は今どんな評価をもらえるのかを知りたいと思い、
持ち込みを始める事にしました。

ただ、適応障害の影響もあり直接持ち込みは大変ハードルが高いので、
まずはWeb持ち込みに投稿しました。

少年誌を中心に何社か送って、返信なしなところもありましたが、
数社からは講評をいただけました。

抜粋ですが・・
すれ違いギャグとしては楽しめるが、異世界と書いてあるのに
異世界なのか違うのかが分かりづらい。
勇者に共感しづらい。クロちゃん可愛い。
画面が密度が高すぎる。
見せコマが小さい・・

などなど・・他にも自分では気づかなかった点を指摘頂けたのは
本当にありがたく・・真摯にコメントをしてくださる編集の方ばかりで感激しました。

そして、その中で私のホテリエ、ソムリエ、バーテンダーとしての経験、
バーメイクシーンの迫力を評価してくださったS編集部の方に担当についていただける事となりました。

担当・・という存在については聞き及んではいましたが、
実際「担当しますよ」とおっしゃっていただいたときに
漫画家への道が開けたような、繋がったような気持ちがしました。

だが・・その道はまだまだ遠く！
あざらしば子はどう進むのか・・！？

こうご期待・・！！

続く・・。