始まり 幼い頃から、"変人"というレッテルを貼られる事が多かった。 いつも何処か変な所を…
喋るコウモリ 出勤したわたしは、更衣室で春香を見るなり後ろから抱きついた。 「わっ!ちょ…
【第1章】 始まり 幼い頃から、"変人"というレッテルを貼られる事が多かった。 いつも何…
黎明 午前8時30分 ─。 いつもより早く起きたわたしは清々しい気持ちでカーテンを開けたが…
突撃、お宅訪問? クロエは最後、もう会えないであろう最愛の夫の頬に触れ、言った。 "愛して…
わたしの代わり 鏡に映る自分に、わたしは何度も言い聞かせた。大丈夫、お前なら出来る。ちゃ…
さらけ出す勇気 本日、月曜日、16時15分─。 イタリアン酒場TATSUは定休日。 わたし…
変化 「雪音さん、なんでマスクしてるんすか?」 「ん、ちょっと顔がね・・・」 「顔が?あ…
安心できる人 "鬼火退治"から帰宅した時、時刻は午前2時を回っていた。死んだように眠ってい…
火傷にご用心 「早坂さん、わたしの事、どう思ってますか?」 「ん?突然どうしたの?」 「…
だから、それは何? 只今21時45分。 仕事が終わり、春香を誘って近所の居酒屋に飲みに来…
救世主 「雪音ちゃん、それ食べたら上がっていいからねー」 「あ、はい。わかりました」 店…
優秀な偵察者 "また来るわ。友達として" あの日、空舞さんは言った。 嬉しかった。これで、…
喋る鳥 わたしの目の前には、1羽の黒いカラス。 気のせいでなければ、わたしを見ている。 営…
対峙 失恋を経験した人間が挙って言うのは、時間が解決する。らしい。 恋愛を経験した事のな…
好意と疑問 只今20時30分─。 イタリアン酒場TATSUは、本日も大盛況である。 「雪…