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norikoitou
新聞|湊かなえ「C線上のアリア」第87回掲載分より
苦しくても、自分の居場所はここしかないのだ。ずっとがんばってきたのに、今更、逃げ出すという選択肢はない。それでは、これまでの自分の人生を否定することになる。
初対面の相手なのに、介護に疲れているという共通項でどこか親近感を覚える美佐と菜穂。
2人のぎこちないやり取りから垣間見える抑圧的な生き方と不器用さに、自分を重ねて見る人も多いかもしれない。
人に対して「逃げればいい」と言うのはたやすいけれど、自分自身を許すということは想像以上に勇気がいる。
「最後まで諦めないで」とか「ゴール目指して」は小学校でも習うけど、「逃げ方」はあまり教わらないですもんね。
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