見出し画像

子どもの長所を伸ばすには?

こんにちは!
KAKOです。中学校で教員をしています。

私が教員をしてきた中で学んだことの一つ。
それは、「子どもの長所を伸ばす方法」です。

先日、中学2年生に「働く人に聞いてみたいこと」を考えてもらったところ、こんな意見がでました。


  • 働くのは楽しいですか?

  • 働くことで身につくことは何ですか?

  • 仕事は毎日するべきですか?

  • 働いてよかったと思える瞬間は?

  • やりがいは何ですか?

  • 今幸せですか?

  • 仕事内容に対する対価を会社が支払ってくれますか?

  • 何のために働いていますか?

  • 収入以上の喜びは何ですか?

  • 他にやりたい仕事はありますか?

  • 仕事をして仲間は増えましたか?

  • 仕事をする上で一番大事にしていることは?

  • 仕事を始める前と後で大きく変わったことはありますか?

  • 毎日変化があって大変ではないですか?

  • 何がやる気の原動力ですか?

  • 人間関係はどう変わりますか?

  • 嫌なことの乗り越え方は?

  • なぜ続けられるのですか?

  • どのように社会に関わっていますか?

  • やりがいだけで続けられますか?

  • 結婚したら仕事はどうするんですか?

  • モチベーションの上げ方は何ですか?

  • 仕事中にお腹がすくことありますか?

  • 理不尽だったことは何ですか?

  • 仕事をして良かったと思ったことは?


いかがでしょうか。

子どもらしく笑ってしまうものからドキッとさせられることまでさまざまです。

これは、職場体験の事前学習のプログラムの中の一コマです。

この質問を考えるために、もうひとつアクティビティがありました。


「働くこと」などまだまだ想像できない中学生に、【うれしいこと】と【大変なこと】を想像してもらいました。

これが面白かったのです!


班で考えた内容


上半分が「うれしいこと」、下半分が「大変なこと」です。

これは1例で、実際にはこのシートが36枚集まり、皆で共有しました。

これだけ集まると、働く人に聞いてみたい質問も考えられるようです。


子どもたちは、体験場所が決まると、先ほどの質問をさらにブラッシュアップして、自分なりの「働く人に聞いてみたいこと」を考えます。


私が考えた今回の職場体験の目的は、今の自分にとって「働くとは何か」を見つけることです。

実際に働くおとなに出会い、体験と取材という2つのミッションの中から、働くことへの視野が広がることを願っているのです。
楽しみです!


子どもの得意

学校では、学習以外にもさまざまな場面で子どもの発想力に出会います。

上に挙げた活動の例のように、こちらが予想していた以上の驚きがあります。

発想力は学力とは比例しません。
「え~!この子からこのアイディアが!」
そんな場面はたくさんあるのです。

子どものすごさは、発想力だけにとどまりません。

  • 前に出て引っ張るのが得意な人

  • 注意をきちんと聞いて直す人

  • 発想がユニークで雰囲気を楽しくしてくれる人

  • 笑いを取る人

  • 穏やかで人を許せる人

  • 元気のない人を支えてくれる人

  • 人の仕事まで手伝ってくれる人

  • 運動が得意で運動会や体育を盛り上げてくれる人

  • 大きな声で歌う人

  • 表現力抜群な指揮・伴奏をしてくれる人

  • 笑顔がキラキラしてその場を明るくしてくれる人

  • 自分の役割をきちんと行う人

  • 給食当番の準備が早い人

  • 掃除を一生懸命する人

  • 苦手なことにも逃げないで向き合う人

  • 給食をたくさん食べてくれる人

  • 悩んだり困っている人に優しく声をかける人

  • のんびりした和やかな雰囲気を作ってくれる人

  • 進路に向かってコツコツ努力する人

  • いろんな思いを表に出さずガマン強い人

  • どんな友達にも態度を変えない思いやりのある人


子どもの得意を見つける方法

私は、多くの子どもと日々接するので、一人ひとりの違いがいやでも見えてきます。

子どもたちを比べたら、得意なものも不得意なものも当然あります。

ですが、「人よりできない」よりも「人より得意」を見つけたい。そう考えています。

それが、一番近くで子どもたちを見ている私の役割であり、また楽しみでもあるからです。
得意を伝えてあげると、その得意をもっとがんばろうと張り切る子どもたち。
子どもって、いいなあと思います。


子どもがたちが「働く人」に成長したとき、一人ひとりの得意が生かされ、働くことが楽しいと思える社会であってほしいです。



卒業式の黒板(筆者撮影)


この写真は担任したクラスの卒業式の黒板です。

桜の花びらに全員の名前を書きました。
裏側には、私が一番の長所だと思うことを書き、一人ずつ最後に渡しました。

その時、一人の男の子が裏側を見て泣き出すというエピソードが。

泣いた理由はこんなことだったのです。

明るく元気いっぱいのその子は、てっきり「元気」とか「明るい」のようなことだと思っていたと。

その男の子の花びらカードの裏側は、「気遣い」でした。

それがすごくうれしかったのだと泣きながら伝えてくれました(笑)


その子は、クラスを盛り上げてくれる明るい子でしたが、ポツンと一人になってしまう子に声をかけてくれる子だったのです。



子どもの長所を伸ばす方法は、自分から子どもと一緒にいる時間をつくり、得意を見つけたらすぐに伝えることだと私は考えています。


最後まで読んで下さりありがとうございました!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?