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【ニヤリホット】ガキで居てぇーー

夜も深まった頃、1通のメッセージ
差出人は二十歳になった卒業生。

施設では反抗しまくる子。正直苦手だったな笑

「今から施設寄っていいっすか?」

びっくりした。めっちゃ文句言ってた子がよ!
ふらっと寄れる場所だっだぁってホッコリ

到着した車から降りてきたのは
好きな気持ちを貫き、
一級自動車整備士を目指す、立派な好青年。
今いる子たちに土産までもって、、、。

話を聞くと、
勉強のやる気が出ないのだとか。
学校にもあまり行けてなくて、
でもそれじゃダメだってことも分かってて、
悶々とした気持ちを晴らそうと
夜な夜な車を走らせていたのだと彼は言う。

私は頑張れとは言わず、
もう既に二級の資格を持ってんだから
辞めちゃってもいいんじゃない?と
負けず嫌いの本人に発破をかけた。

そう言われてすぐ、
卒業への思いを投げ返して来る。
心の火は消えちゃいない。

「ぼく、ガキなんすよ」
『いやいや、本当のガキは自分のことガキなんて言えねぇよ笑』
「あぁぁぁガキで居てぇーーー」

その葛藤が
どうしようもなく可愛くて
思わず頬が弛む。

「話せてよかったっす。
明日学校行ってみます。」

そう言って彼は
音の大きな車で夜道を走り抜けていった。

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