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おばさん力で営業をサポート 若者に意欲を与える

関係性や状況に関係なく、関わった若い人には頑張ってほしいと、応援する気持ちで接してしまう。
これもおばさん力でしょうか。

営業職のイメージは、自社製品についての知識が豊富で、目標は売り上げアップ、成果を求められる、お客の意見に同意しているようで押しが強い印象である。

営業職の彼は、月に一度くらいの頻度で職場にやってくる。
20代後半から30代くらいで、フレッシュでな印象。
自社製品が一番いいと疑わないような、真面目さが伝わってくる。

自社製品の使用感についてと、売り上げが伸びない原因について質問される。
毎回、聞かれるのでなんとか売り上げを伸ばしたいのだろう。
製品の使いにくい部分、特に高齢者の方には、小さくて見えにくい点を以前から伝えている。
はじめのうちは、そうですよねと、同意されていた。
そんなに押しは強くない。

今回の訪問では、小さくて見えにくいのであれば眼鏡や拡大鏡を使用してはどうかと提案してきた。
自社製品を使って欲しい気持ちは分かるが、道具を使う、努力しないと使えないのであれば、製品をそのまま使える他社の物を選びたい。

一生懸命な彼に伝えるのは、酷な気持ちもする。
しかし、しっかりとお伝えしないと、商品の改善にも、営業職としての彼の成長にもつながらない。
私には、関係がないことかもしれない。
この先も、付き合いは続くので、お互いに気持ちの良い関係性を築きたい。

「厳しい意見かもしれないけれど、そこまでしないと使えないのであれば、他社でも同様の製品を出しているので、他社の製品を選ぶよね」と、伝えた。

彼は、「使いにくいと言われたから、考えてきたんですよ」と。
そこで、話をやめてもよかった。

仕事って、そうではないんじゃないかなと思う。
営業の仕事は、物を売るだけでなく、使っている人の意見を聴き、社内に問題点を提起し、製品の改善につなげる役割もあるのではないか?

客の立場である、おばさんは営業さんに伝えてみた。
「あなたの仕事は、私の意見を開発部門に報告して、その結果、製品に反映させてよ。」

彼は、素直に「そうですよね。開発との会議が定期的にあるので、今まで、いただいたご意見を伝えます。そこからですよね」
と、一時は不機嫌になった表情も、晴れやかに帰っていった。

おばさん力も社会貢献


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