【能力のピークは20代じゃない!?】中年以降にピークを迎える能力
【能力のピークは20代じゃない!?】中年以降にピークを迎える能力
・はじめに
多くの人は、20代が人生のピークだと考えがちです。
記憶力や情報処理能力などの能力は20代で最も高いことが知られています。
しかし、全ての能力が20代でピークを迎えるわけではありません。年を重ねるほどに向上する能力も存在します。
ハーバード大学とマサチューセッツ工科大学の研究結果
ハーバード大学とマサチューセッツ工科大学の研究チームは、48,537人のデータを分析し、年齢と認知能力の関係を調べました。
インターネット上で認知テストを行い、様々な能力を計測しました。
・年を取るほど向上する能力:感情を読み取る能力
その結果、年を取るほど向上する能力が判明しました。
それは、『他人の感情を読み取る能力』です。
この能力はピークを迎えるのが40代後半から50代だと分かりました。
記憶力が20代でピークを迎えるのとは対照的に、感情を読み取る能力は長い間成長を続けることが明らかになったのです。
・若いうちは感情を読み取れなくても
若いうちは、相手の感情を読み取れなくて、思いがけない結果になることもあるでしょう。
しかし、それは感情を読み取る能力がまだ未熟だからです。この能力は年を重ねるごとに向上していくので、気長に構えましょう。
・他にピークが遅い能力
感情を読み取る能力以外にも、ピークが遅い能力がありました。
ボキャブラリー;新しい語彙を覚える能力は60歳まで続きます。
結晶性知能;自分の経験から獲得する知能で、ピークが60代から70代となっています。
人間の成長は高齢になってからも続くのです。
・年を重ねても成長し続けられる
記憶力は低下するかもしれませんが、工夫次第で新しい知能や能力は獲得できます。
感情を読み取る能力を高めるために人と交流し、結晶性知能を高めるために新しいことに挑戦するといった具合です。
30代を過ぎても、能力が下がるばかりではありません。若者、中年、高齢者と、それぞれに長所がある能力があるのです。
自分の長所を活かしながら、人生を攻略していきましょう。