ジェルネイルのライトを浴びすぎるのはよくない……かも

ジェルネイルのライトを浴びすぎるのはよくない……かも

◆ 爪の健康に潜む危険性

ネイルアートは多くの人にとって自己表現の一環であり、爪を美しくデコレーションすることで気分が高まります。

◆ ジェルネイルの魅力と種類

最近、男性の間でもネイルが人気となり、爪を綺麗に整えることが一般的になっています。ネイルアートにはさまざまな種類がありますが、中でも人気なのがジェルネイルです。

ジェルネイルは、合成樹脂の液体を爪に塗り、専用のLEDライトを当てて硬化させるネイル技法です。その仕上がりはツルツルしていて美しく、デザインのバリエーションも豊富です。また、爪の補強にもなり、2〜4週間持続するため、多くの人に愛されています。

◆ ジェルネイルに潜むリスク

しかし、この便利で美しいジェルネイルにもリスクがあることが研究で明らかになっています。
カリフォルニア大学サンディエゴ校の研究によると、ジェルネイルを硬化させるために使用するLEDライトが長時間にわたって皮膚に悪影響を及ぼす可能性があるのです。

研究では、ヒトとマウスの皮膚にネイルランプの光を照射する実験が行われました。その結果、以下のようなリスクが確認されました。

1. DNAの損傷: ライトを照射した皮膚のDNAが損傷していることが判明しました。

2. 細胞の死滅: 一日に二回、20分間の照射を行った場合、20%〜30%の細胞が死滅しました。一日一回、三日間照射した場合には、65%〜70%の細胞が死滅しました。

3. 皮膚がんのリスク: 残った細胞にも修復されない傷が確認され、皮膚がんのような突然変異が起こる可能性があることが示されました。

4. ミトコンドリアの損傷: エネルギーを生み出すミトコンドリアにも損傷が見られました。

これらのリスクは、特に長時間にわたってLEDライトを浴び続けた場合の結果です。

◆ 過度な心配は不要

しかし、これらのリスクはあくまで過剰な使用に対するものであり、通常の使用範囲では過度に心配する必要はありません。
普通にネイルを楽しむ程度であれば、ジェルネイルのLEDライトがもたらすリスクは極めて低いと考えられます。

例えば、ネイルの硬化に必要な時間は数分程度であり、これを月に一回や二回行うだけであれば問題はほとんどありません。

◆ 結論

ジェルネイルは、美しい仕上がりと持続力を兼ね備え、多くの人に愛されるネイル技法です。確かに、過剰な使用にはリスクが伴いますが、通常の範囲で楽しむ分には大きな問題はありません。
心配せず、ネイルを楽しみましょう。

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参考文献
DNA damage and somatic mutations in mammalian cells after irradiation with a nail polish dryer
https://www.nature.com/articles/s41467-023-35876-8