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魅力をあげる写真の撮り方

魅力をあげる写真の撮り方
リスボン大学の研究

写真は撮り方ひとつで印象が大きく変わる
SNSにアップする写真のために、撮り方を工夫している人もいるだろう
そんな方に、簡単に魅力をあげる写真の撮り方を紹介したい
魅力的な写真を撮れれば、履歴書の写真や、マッチアプリでのプロフィール写真で有利になれる

まず男女の写真をたくさん用意し、加工を施した
加工は、全体をぼやかす、3分の2を取り除く、サイズを小さくする、の3種類である
そして、オリジナルの写真と加工した写真をそれぞれ評価してもらい、どちらが魅力的か調べた

結果、加工した写真のほうが魅力的だと判断された
オリジナルの完全な写真より、一部が隠されていたり、見えなくなっている写真のほうが魅力的に見える
写真を取る際に顔の一部を隠したほうがいいらしい

ここで、疑問が入る
顔の魅力を判断する要素に、シミ、シワ、ニキビなどがある
加工されたことによって、それらの要素が見えにくくなって、魅力的だと判断されたのではないか?
そんな疑問が浮かび上がった
(ツルツルスベスベが魅力的なのは当たり前だ)

そこで、機械によって写真のランダムな場所を見えなくする加工を施した写真を用意した
シミ、シワ、ニキビが隠れる可能性もあるし、ツルツルスベスベの美肌が隠れる可能性もある
たくさん写真を用意すれば偏りも防げる
そして、オリジナルの写真と加工した写真を再度評価してもらった

結果、やはり、顔の一部を隠した写真のほうが魅力的だと判断された
つまり、写真撮影の際、どこでもいいから顔の一部を隠すと魅力度がアップする
顔の前でピースをしたり、商品を顔の横に持ってきたり、見切れるように撮影すると、魅力的だと判断されるだろう

顔の横に手を添えると輪郭が隠れてかわいく見える、というのがあるが、何も輪郭が隠れるだけが魅力的に見える理由ではないらしい

隠されていると魅力的だと思う理由として、バイアスが関係している
人は顔の一部が隠されていると、隠されている部分について想像する
その際に、ポジティブに想像する傾向がある
隠されている→そこにはいいものが隠されているに違いない→魅力的だ、という図式

どうも、このバイアスは人の顔にしか効果がないらしい
今回の実験では人の顔以外にも、犬の顔、花、風景写真でも同様の実験を行っている
しかし、オリジナルの写真と比較して、加工した写真が魅力的だと判断されることはなかった

隠蔽して意味があるのは顔だけらしい

ことわざに、夜目遠目笠の内という言葉がある
夜の暗い場所で女性を見ると、はっきり見えないため実際より美しく見える、という意味
どうやら、昔から、はっきり見えないものが魅力的に見えるのは変わらないらしい

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参考文献
Humans judge faces in incomplete photographs as physically more attractive
https://www.nature.com/articles/s41598-019-56437-4

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