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共感力の高い人の欠点

共感力の高い人の欠点
ハンブルク大学の研究

一般的に共感力の高い人は社会で成功しやすい
相手の立場になって物事を考えたり、相手の感情推し量る能力が高いので、相手の求めていることが理解できるからだ
しかし、どんなに素晴らしい人でも、欠点の一つや二つはあるものだ
共感力の高さ故、損することがあることを紹介したい

50人の被験者を集めて、共感直を調査した
その後、被験者に20ユーロを与えて、慈善団体にいくら寄付するか聞いた
ただし、寄付しなかった金額の25%は、実験に参加した報酬としてもらえることになっている
例、12ユーロを寄付したら、あまりの12ユーロの25%の2ユーロがもらえる

寄付の金額を聞いた後、被験者にストレスを与えて、再度寄付する金額を聞いた

一般的にストレスは心を狭くする
ストレスを受けたことで、寄付の金額が減ると研究者は考えた

結果、確かに寄付の金額は減った
しかし、共感力の高い人に限る

共感力の高い人は、ストレスを受けた後、寄付の金額が減ったが、共感力が普通の人は寄付の金額が変わることはなかった
共感力が高い人は、ストレスを受けると、他人に親切のできない嫌な奴になってします

被験者のストレスレベル(コルチゾール)を調べた所
共感力の高い人のコルチゾールの分泌量が共感力が普通の人に比べて多かった

共感力が高いということは、おそらく感受性が高いに違いない
そのため、ストレスによる影響が大きく
結果として、寄付の金額が減ったのかもしれない

誤解しないで欲しいのは、共感力が高い人の日常は問題ない
むしろ、いい人である
共感力が高いが故に、ストレスの影響が大きいだけだ
普段は問題ないので、ストレスを受けた時だけ気を付ければいい

人間、いい面もあれば、悪い面もある
一つくらい欠点があっても問題ない
大事なのは、トータルで考えることだ
一つの失敗ですべてを失うのは間違っている
今までの功績を否定する材料にはならない

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参考文献
Altruism under stress: cortisol negatively predicts charitable giving and neural value representations depending on mentalizing capacity
https://www.jneurosci.org/content/early/2022/03/03/JNEUROSCI.1870-21.2022

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