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【あれ? 何をしようとしてたっけ?】「やるべきことを忘れない」ための3つのポイント

【あれ? 何をしようとしてたっけ?】「やるべきことを忘れない」ための3つのポイント
ハイデルベルク大学の研究

キッチンに行ったのに、何を取りに来たのか忘れた
コーヒーを淹れたのに、テレビを見ていたら冷めてしまった
約束の時間を決めたのに、いつの間にか過ぎていた
買い物に出かけたのに、別のものを買ってしまった

人は、やらなければいけないことを時として忘れてしまう
日常な些細な問題なら取り戻せるが、取引先との約束を忘れてしまうと目も当てられない

今回は、この「やるべきことを忘れない」ために気を付ける3つのポイントを紹介したい

250人の男女を集めて、5日間にわたって、やるべきことに関するメモを取ってもらった
やるべきことは何か、やるべきことを忘れないために何をしたか、やるべきことは達成できたか、などをメモした
その上で、参加者にビッグ5と作業記憶に関するテストを行った

やるべきことを忘れない人の特徴を分析した

結果、外部ツール、意図の重要性、社会的価値、の3つが大事だと判明した!

・外部ツール
メモを取ったり、リマインダーをセットすることで忘れないようにした
メモはやはり有効だった
これ以上の説明は不要だろう

・意図の重要性
なぜ人は、やらないといけないことを忘れるのだろうか?
答え、重要ではないから
脳は省エネである
優先度の低いことに関しては、脳のリソースをあまり使わない
そのため、忘れやすい

ならば、重要なことだと認識すればよい
このタスクは重要だ、と自分に言い聞かせることで忘れにくくすることができる

朝のゴミ出しを忘れても、親友の結婚式は忘れない
重要性が段違いだからだ

・社会的価値
社会的価値とは、自分だけで完結せず、他人や社会を巻き込むこと
このタスクをすると、誰かのためになる、社会に役立つ、ということを考えればやる気がアップして、やるべきことを忘れにくくなる
利他主義の人はやるべきことを忘れにくい

以上の3点を気にかければ、やらないといけないことを忘れにくくなる

また、記憶力は関係ない
やるべきことをやる人を調べても、記憶力がよかった、ということはない
記憶力が悪くても、3点に気を付けていれば、忘れない

物忘れが激しい、という言い訳は単なる知識不足である
記憶力の問題ではなく、知っているか知らないかの違いだ

それと、性格も関係なかった
尖った性格だから、やらないのではない
単に対策をしていないだけだ

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参考文献
Prospective memories in the wild: Predicting memory for intentions in natural environments
https://link.springer.com/article/10.3758/s13421-022-01379-y

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